確定事項を積み重ねて、解決を図る。
頬に痺れ(西ヨーロッパ)

日付、時間:2003年7月16日 18:20   氏名:  KH  
所在都道府県: 西ヨーロッパ    職 業:  その他  年 齢: 37歳      性別: female 

頬に痺れ 質問:
 5,6年前から神経を取った第1大臼歯のあたりと頬に痺れを感じ始め、3年ほど前に レントゲンで根のあった場所周辺に膿が確認されたため、再度膿を取るための治療を受け ました。また、隣の第2小臼歯の神経も抜きました。半年から1年の治療を経て、レント ゲン上で膿がなくなっていることを確認してクラウンをつけましたが痛みとしびれは取れ ず、その後ヨーロッパに移り住んでから歯科医に診てもらったところ、前のように膿がた まっているとのこと。
 歯茎を切り、骨を削って悪い箇所を取り除くという手術を受けましたが、その後も硬い ものを噛むと痛みがあり、頬の痺れはまったく改善せず、1年ほど前からは特に痺れのあ る頬側の鼻が毎日のように詰まるようになりました。また、そちら側の目だけが白くかす みがかかっているように見えます。そこで眼科医に尋ねると目にはまったく問題がないと 言われ、耳鼻科でレントゲンを取ったところレントゲン上はまったく異常がないとのこと。  たぶん最初に神経を抜いた日本の医師が頬の神経を傷つけたのではないか、回復はしな いだろうと言われました。口腔外科医は問題のある歯(2本)を抜歯すると言っています が、果たしてそれで痛みがなくなるのか、痺れが多少なりとも良くなるのか疑問に感じて います。また、鼻づまりや目の不快な症状の原因もわからず、抜歯によってよくなるのか もわかりません。
 もし、頬の神経麻痺が原因でこうした一連の問題が起きているのだとしたら、どうした らよいのでしょうか。また、抜歯をすることで痺れが増したり新たな障害が起きる可能性 があるのでしょうか。どうかよろしくご回答ください。

回答  可能性や因果関係を憶測しだしたら、結論なんか導けません。確定事項を積み重ねて、 解決を図ると伴に不確定要素を少なくすることが大切です。

 “最初に神経を抜いた日本の医師が頬の神経を傷つけた”は困った発想です。なぜなら、 “歯茎を切り、骨を削って悪い箇所を取り除くという手術”なんてもっての他ですから。 同じ言うなら、“最初の抜髄処置が不適切”くらいにしておかないと抜歯の正当性が通り ません。

 ちょっとわかり難い説明でしたかね。抜髄処置および根管治療に不備があって根尖病巣 が出来たことは事実です。その炎症によって起こった知覚障害であった可能性は十分考え られます。後々の追加処置で、その炎症を的確に排除できたならば、知覚障害や以下の 症状も抑えることができた可能性もあります。
 処置がどの程度適切であったかどうかは判りませんが、結果として炎症を抑えることは 出来なかったことも事実です。歯にまつわる炎症は、原因歯を除去(抜歯)すれば確実に 炎症を抑えることが可能です。歯の保存的処置が不可能という判断(これが正しいかどう かは別)に基づけば、抜歯により確実に炎症を抑えて様子を見るという方向は正しいと 思います。


返信:2003年7月21日 22:25
 質問にたいする迅速なお返事、ありがとうございます。今後の治療の参考にさせていた だきます。ありがとうございました。