日付、時間：Sat Aug 7 0:32:07 Japan 1999 　　 氏名： Ｍ．Ｏ　　　
所在都道府県：福岡　　 職　業：その他 　 年　齢：２３歳　　　 　 性別：　female　　

質問：
数年前から、左上の奥から２番目の歯で噛んだら痛むようになりました。押しても、 押す場所によっては、痛みます。それで、数年前住んでいたところの近くの歯科に行きました ところ、レントゲンをとっても、原因不明といわれました。
最近虫歯治療のために歯科に通って、その歯の虫歯治療をしましたので、虫歯が原因でも ないようです。このまま一生右側だけで噛み続けるのも嫌なので、お忙しいところ申し訳ない のですが、よろしければお教えください。（なお、メールアドレスがないのは公共機関でインタ ーネットに接続しているためで、怪しい者ではありません、すいません。）

ご意見・ご感想：
初めてホームページを拝見しましたが、歯科勤務の傍ら、このように 情報提供してくださっていることに、感激しております。

　実際の所見を見ないと（見ても）分からないことですが、可能性について回答いたします。

1. 歯石・歯肉炎…「原因不明の咬合痛はほとんどこれ！」なのですが、年齢的な ことを考えると可能性は低いような気がします。処置としては、該当歯の徹底的な除石を 行うことで回復しますので、最低限の試みとして行うべきだと思います。　
2. 歯軋り・早期接触…咬合関係の不良からくる過度の咬合圧によるし歯根膜炎 も原因として考えられます。咬合関係をチェックして、簡単な咬合調整で改善しますので これも診査の対象です。
3. 歯髄壊疽…レントゲンではまだ確認できない時期かもしれませんが、これが 一番可能性があるように思います。外観上問題がないように見えても、中の神経がすでに 腐ってしまった状態です。処置としては抜髄（感染根管治療）ということになりますが、安易 には手が出せません。開けてみて「アラ、神経は正常だった」では困りますものね。 一定期間レントゲンで追跡しながら、確信のもてた段階で治療に踏み切る慎重さが必要です。