日付、時間：2003年7月23日 14:12　　 氏名： 　MT　　
所在都道府県： 愛知　　　 職　業： 　主婦　 年　齢： 45歳　　　 　 性別： female　

質問：
　初めして! 現在重度の歯周病で悩んでいます。7・8年前から、疲れると歯茎が腫れるので、 近所の歯医者で切開して膿を出したり、年に2回程歯垢を取ってもらったり、またこの歯医者 で、左上6と右上7を抜歯しました。でもこのままじゃダメだと思い、去年の夏頃、新しくで きた歯医者に代りました。そこで始めて重度の歯周病だと言われ、ポケットの中の歯石をか き出してもらい、右上5と右下6を抜歯しました(現在3ヵ所ブリッジです)。それ以降3ヶ月に 一度の検診に行ってましたが、やはり不安で歯周病認定医を探して名古屋の歯医者まで行き ました。そこで次のような治療計画を貰いましたが、どう思われますか?

1. 抜歯予定歯、右上6・4、右下7・5、左上7、左下6・7(左下7は歯槽骨もなくてグラグラし ているので来週抜歯だそうです)。
2. 右上4、右下5、左下6はGTRの可能性を見ていく。
3. 右上7〜4、右下7〜5、左上6・7、左下6・7の欠損となる可能性大
4. 右下7〜5、左下6・7インプラントあるいは義歯
5. 右上7〜4、右上6・7上顎洞底挙上手術、インプラントあるいは義歯

感想：
　歯周病であれこれ悩んでいる時にこのHPを見つけました。私と同じように悩んでる人がい るのを知ったと同時に、いい歯医者を求めて何軒か廻る勇気が付きました。もう一軒気にな る歯医者があるので、行ってみようと思います。酷すぎてダメかもしれないけど!

　まずは現在の保険制度の矛盾を感じます。お金がないことが理由で、受けるべき治療が受け られなくて死を選択するしかないような事態を無くするために生まれた国民皆保険制度です。 実態は、やはりお金が無ければ歯なしになるしかないかも知れませんね。最も、どのような 事態になっても保険が救ってくれるという国民の甘えがもたらしている悲劇もあるように思い ます。

　現状の保険制度と医療技術を知っていれば、何も驚くことのない普通の対処であり金額であ ることをご理解ください。私の所属する歯周病学会では、そのような対処がごく当たり前の ように語られています。それが、国民の求める治療や治療方針であるかは全く別問題だと、私 は常々感じております。そのような現実ですので、私の申し上げる提案は歯科界の中では全く アブノーマルな発想であることを念頭に置いて参考にしていただければ幸いです。

　歯周病原菌検査　￥50.000　咬合検査　￥10.000は全く？無用な検査であって、必要なこと は徹底した歯石除去とメインテナンスを継続することです。抜歯が必要と言われた歯および 部位については、おそらく抜髄の上歯槽膿漏の手術を行なって補綴物による連結固定を行なえ ば10年以上機能させることが可能だと思います。
　すでに歯を失っている所で、インプラントが可能な部位については保険外のインプラントも 有力な選択肢になりますが、治療の大半は保険内での対応が可能（ごり押し）ですのでもっと 現実的な出費（20万円ほど）で対処できるはずです。45歳は少し早すぎるようには思いますが、 何時か必ずそうなることを、もっと皆が知っておくべきだと悔やまれます。