保険・保険外を問わず似たようなものです。
ブリッジの材質

日付、時間:2003年7月30日 18:58   氏名:  K I  
所在都道府県: 東京    職 業:  自由業  年 齢: 50歳      性別: male 

歯科鋳造用金銀
パラジウム合金(保険適用)
成 分
含有量
12%
50%
パラジウム
20%
16%
その他
 2%
質問:
 世話になります。 私は現在、たくさんの銀色の被せ物(ブリッジ等)があります。 最近、 銀色の被せ物の中にはアマルガムと言って、水銀が含まれている合金が多いいと聞き、他の材 質に交換しようと思っているのですが、歯のブリッジの材質でセラミック等、非保険でもいい のですが適当な材質を教えてください。現在治療中の歯の位置は第一大臼歯をはさんだブリ ッジです。
 またアマルガムはかつて、詰め物だけに使用されたのですか、ブリッジや、クラウン等の被 せ物には使用されなかったのでしょうか。また現在、詰まっている、銀色の治療済みの歯が、 水銀が混ざっているか、アマルガムなのか、歯科医さんは、見ただけで判断できるのでしょう か。目視以外に知る方法はありますか。
現在使用されている銀歯はどのような合金でしょうか。 以上よろしくお願いいたします

回答  ブリッジやクラウンには水銀は使用されていません。あくまでも アマルガムは詰め物だけですので心配は無用です。生体への親和性だけを考えれば、 チタンかセラミックが最も良いとされていますが、強度や加工性の 問題から使用範囲は大幅に限定されていますので、現実問題としてそれらだけで統一するこ とはほとんど不可能といっても過言ではないでしょう。一般に使われている材質としての合 金は、金とプラチナの含有量に多少の差があるだけで、保険・保険外を問わず似たようなも のです。
 現実問題としてブリッジに使用できる材質としてはメタルボンドが最善だとは思いますが、 臼歯部の使用には破折リスクが伴い、しかも結局は金属も使用しますので費用に対する効果 面では大きな違いは期待できません。
 アマルガムは目視以外に知る方法は知りませんが、歯科医ならだれにでも区別できますので 早急に取り替えておくべきでしょう。しかし、それ以外の金属となると目くじらを立てて取り 替える必然性はないと思います。それよりも、メインテナンスを着実に実行して、今以上に 新たな金属修復が増えないように努力する方が、長い生涯を考えればはるかに大きな恩恵を 与えてくれるものと確信しています。


返信:2003年8月1日 10:16
 先日ブリッジの材質で、質問させていただいたKIです。お答えいただき有難うございま した。大変安心しました。質問の追加なんですが、もう一点教えて下さい。

 ブリッジやクラウンのような被せ物には、アマルガムは使用されてないと、教えていただ きましたが、 ブリッジ等の被せ物の土台とか軸に、アマルガムのような、水銀の混ざった 合金が、今も昔も使用されている可能性はありますでしょうか。
またある場合はどのように調べたら宜しいでしょうか。 よろしくお願いします。

回答:
 20年以上前にはアマルガムの土台というのもありましたが、操作性・強度面の優れた材質 が開発された現在では存在しません。臼歯部(特に大臼歯)で、20年以上昔に神経をとって 被せた歯があれば可能性があります。外見は無論のこと、レントゲンを撮ってもアマルガム を確認することはできませんので、一度はずして作り直す以外に方法はありません。
 最もアマルガム使用自体が非常に稀であり、仮に過去に使用していたとすればそのまま 作り直すこともなく今時健全な状態で残っている可能性はほとんどないと言っても過言では ないでしょう。また、被せの中ですので、水銀の流出があったとしても無視できる範囲だと 思いますよ。


返信:2003年8月5日 15:39
 先日ブリッジの材質で、質問させていただいたKIです。 色々教えていただき、有難うございました。