日付、時間：2003年8月6日 7:59　　 氏名： 　Ｋ．Ｎ　　
所在都道府県： 石川　　　 職　業： 　会社員　 年　齢： 40歳　　　 　 性別： female　

質問：
　先生、ご無沙汰しております。石川県（現在は千葉）からお伺いしてました Ｋ．Ｎです。あれから左６番のインプラントの腫れは一応治まり ました。以後特に何もなく過ごして参りました。
　先日石川の実家の母が亡くなりまして金沢に戻りなんやかやと４９日も済んだ所でそろ そろ歯科でスケーリングしてもらってこようと行きました。それでまえから少し気になっ ていた歯と歯茎の間に見えていた黒い筋を取ってもらうことにしました。とりあえず上歯 だけですが。それでレントゲンを撮った所数ヶ所虫歯が発見され（左７番、４番、３番、 右４番、６番）ました。私もレントゲンで何となく分かったので治療してもらうことにし ました。またかぶせを外して削ってかぶせ治しです。 　治療中クラウンを外すとき左３番の金属ポストが取れたんです。すぐに私はこれは土台か らやり直さないと駄目なんじゃないですか？と聞いたら別に腐って取れたわけじゃないから ボンドとレジンでくっつければ大丈夫ですと言われました。私はそういうものなんだと何故 か納得いかないまま納得したという感じです。
先生こういうのはありですか？
何年かしたら取れてくるんじゃ…

　あと右６番外して少し削ってかぶせを外すときにまた中の金属ポストの真ん中の所が縦に 何ミリ幅で切れているとわかりました。その時も先生はレジンで補強すれば全然問題無いか らと言われました。先生これも大丈夫なんですか？
まぁそれでとりあえず虫歯の治療は終了しあとはクラウンをかぶせて終わりです。そして型 を取って出来上がってきた歯を見て驚きました。左３番から右６番まで連結してるんです。 左は４番単独、｜�D６�Fブリッジです。その左３番から右６番までの長い連結につ いて聞いてみるとぐらついている歯があるし連結した方が強度が増すのでと言われました。 私もそれを聞いて強度が増してそれで長持ちするならいいのかなと思いました。が、それは 少し違っていたようです。なんか違和感があるのです。特に右６５番で噛んだらシーソー のように左１２３番が浮くのです。でも暫くしたら慣れるかなーと思ったんですが駄目 です。しかも右６５番がだんだん圧迫感が出てきて特に右６番で噛むと痛みが出てきて歯茎 も腫れてきました。我慢できないので今日とにかく右６５番カットして外してもらいます。
先生左３番の折れたポストやりなおししなくていいのでしょうか？
あと右６番歯茎が腫れてくるということは、歯が割れたんでしょうか？
割れたら抜かないと駄目ですよね！それにしても半分しかない歯なのに。６番がこんなに腫れ たのは初めてです。最悪抜かなくてはならなくなった場合、インプラントは可能ですか？
上顎の臼歯部はむりなんでしょうか？そうすると右上歯７６番が無い状態になります。 長々と申し訳ありませんがアドバイスお願いします。現在実家の為先生のアドレスが分から ないのでこちらに書かせてもらいました。

　�E�D�C３�A�@｜�@２�Bブリッジですか。それぞれの歯が抜髄して相当年月が経過し て、大分脆くなっていますので連結した方が良いと思います。保険的には�C３�A�@｜、 ｜�@２�Bと分割も可能ですが、少なくとも�C３�A�@｜�@２�B連結にはすべき でしょう。６５｜もそこまで連結したら、ついでにという気持ちも分かります。
　多数歯を連結すれば一般には強度を増しますが、注意しなくてはいけないのが片側脱離で す。“特に右６５番で噛んだらシーソーのように左１２３番が浮くのです”という状況では、 左の３番が最も脱離し易くなっています。おまけに“左３番の折れたポスト”ではかなり 心もとない条件が揃ってしまいましたね。最も、左上３番の金属ポストを除去するには相当 な破折リスクを覚悟しなくてはなりません。

　最善の設計は欠損部の３｜２にインプラントを植えて補強した方が良かったのでは ないでしょうか。ちなみに右上７６番部位には骨量の関係でインプラントは無理です。状況 から判断して右上６番は破折している可能性が極めて高いように思います。

回答：
　右６番の除去はともかくとして、左３番のポスト除去のリスクとインプラントが植えられる 骨量があるかどうかは即答できません。右６番の除去とその対処だけで１日かかるかも知れま せん。その時にインプラントのことは検討することになると思いますが、仮にインプラントす るとして…
　左上１２の間で切断して、何らかの形で|２�Bの仮歯を作ってからインプラント植立。 １週間後に糸を抜いたのちは、上顎ですので６か月治癒期間を待って上部構造の構築になります。 この時も最低２回の治療日数が必要です。現実の問題として遠く離れていますので、これらの 治療がすみやかに行なわれるかどうかちょっと不安が残ります。少なくとも、右上のインプラ ントは今回見送り。いずれにしてもいらっしゃるのであれば、できるだけ早い時間の方が良い ですね。