日付、時間:2003年8月6日 10:00
氏名: k
所在都道府県: 北海道
職 業: 医療関連
年 齢: 25歳
性別: female
質問:
今年の4月より、第1小臼歯の根の治療をしています。
先日、高周波?の治療をしてあまり見込みがないので外科的に一度抜歯して戻す方法がある
と言われました。この歯の治療については昨年の夏に一度治療して今年の4月にまた歯肉が
腫れて再治療したものです。
些細なことかもしれませんが、スタッフがゴム手袋を装着していなかったりなど初めての
経験なので多少疑問があります。他の病院にかかろうか考えていますがいかがなものでしょ
うか。
“ゴム手袋”はあった方が良いにしても、それを基準に考えると本質を見失う可能性が
あります。歯科界の問題は、炎症発生のメカニズムを正しく把握していないために、どう
すれば治癒に導くことができるかが把握できていないところにあります。
偶然に原因が排除された時に治癒が可能であるといっても過言ではないかもしれません。
理論はともかく、大学で教わった通り手間・隙かけて根管治療すれば結構治ります。ところ
が正しい理論を理解してないために完璧な機械的清掃と綿密な根管充填をおろそかにしたた
めに結果が思わしくない。それを補うためにレーザーや高周波?を使ってみるけれども、
肝心の根管内の清掃が不十分なために何をしてもダメ、という図式です。抜歯して戻す方法
も根管の完全閉鎖を念頭に行なえば、時として絶大な威力を発揮することもかりますが、
念頭にないものだから多くは“最善を尽くしたけれども…”という抜歯前のセレモニーに
なるケースがほとんどだと思います。
大学で教わった通り手間・隙かけて根管治療を行なっている歯医者って少なからず存在
しているはずです。確率は1/10程度かもしれませんが、そんな歯医者を探す方が永い将来
を考えればはるかに有意義です。最初の根管治療に手間・暇かけて1回の治療で結果をだす
ような歯科医を是非探し回ってください。