インプラントの方がメリットが大きいように思います。
暫定的にブリッジ(西ヨーロッパ)

日付、時間:2003年8月20日 19:42   氏名:   BW  
所在都道府県: 西ヨーロッパ    職 業:  主婦  年 齢: 31歳      性別: female 

暫定的にブリッジ 質問:
 初めてお便りさせて頂きます。よろしくお願い致します。半年前から左下の第1大臼歯の 歯茎が腫れ、膿が出るようになりました。以前虫歯で、神経を抜きクラウンを被せてありま す(日本で治療・現在は海外在住)。
 2ヶ月前、こちらの歯科に行き、レントゲン撮影後、根管治療の専門医を紹介されました が、診断では抜歯しか方法がないとのこと。諦められなかったので、先日他の歯科に行き、 再度レントゲンをとりましたが、虫歯が進行していたのかクラウンの下が黒く写り、もう歯 がないのでやはり抜歯するしかないと言われました。一時帰国が出来ない為、抜歯を覚悟し ておりますが、右下の第1大臼歯も、軽度ですが同様で、いずれ同じ症状が起こるので治療 が必要、これも抜歯する他ないと2名の医師に言われました。来週から、左下の治療を始め ることになっていますが抜歯後はどのようにするのが最善でしょうか?
 年齢や将来の妊娠などを考えるときちんとしておきたいのですが。矛盾しますが、本格的 な治療は出来れば日本で行いたい(約1年後帰国予定)とも思うのですが、暫定的にブリッ ジなどは出来るのでしょうか?ご回答、よろしくお願い致します。

感想:
 歯が悪くなってから慌てるのではもう遅い...ということを痛感いたしております。この ようなHPを作ってくださって、海外からも相談でき、本当に心強いです。

回答  暫定的にブリッジは可能ですが、天然歯牙に無用な負担を強いるブリッジよりも、インプラ ントの方がメリットが大きいように思います。インプラントは日本でも保険外扱いで高額(通常 30万円程度)ですが、検討に値する治療方法だと思います。
 抜歯後1年を経過しないと植立不能ですので、いずれにしても日本に帰ってからの処置になり ます。それまでの間…。抜歯したままでも良いけれども、とりあえず欠損部分のスペース確保に 1本だけの部分入れ歯にしておくのが最善の選択だと思います。


返信:2003年8月21日 0:13
 迅速なお返事、ありがとうございました。いろいろな歯科に足を運び、習慣の違いや言葉の 問題もありましたので、正直なところ、かなり憔悴しておりました。幸い、信頼の出来そうな 歯科医なので、しっかり話し合いたいと思います。有難うございました。


返信:2003年8月27日 0:18
 8月20日(水)に抜歯後の処置方法についてお伺いしましたBWです。結局、下の左右両方 の第1大臼歯を抜歯することになり、インプラントを勧められました。当初、本格的な治療は、 将来日本で行い、今は暫定的な方法をと希望していたのですが、費用面でも日本より安く(1 本1500ユーロ=約20万円)、治療がすすむにつれ、信頼もおけるような気がしてきたの で、こちらでインプラントをしようかと考えております。ただ、抜歯後2ヶ月からインプラン トの治療にはいり、1年あれば充分、治療が完了するなど、私が知っている範囲の日本の治療 方針とは少し異なるような気がします。将来のアフターケアーなどは日本ですることになると 思うのですが、特に問題はないでしょうか?ご回答をよろしくお願い致します。

回答:
 小臼歯や前歯部だと抜歯直後、もしくは同時にインプラントを行なうことが可能ですが、 大臼歯だと抜歯窩形態からして少し無理があるようにも思います。とは言え可能だと言うの ですから相応の自信があるのでしょうね。
 通常、抜歯窩の骨再生には9か月程度必要だと言われています。従って、多少安全域を 考慮して1年経過後にインプラントを植えて3か月程度の治癒期間を念頭において行ないます。 抜歯直後の植立で、周囲に固定源のない単独植立だと約9か月の治癒期間で上部構造を装着す ることになりますので、ギリギリ帰国までに間に合うことになりますね。日本では30〜35万円 程度ですので、確かに安いのですが、ちょっとした冒険じゃあないですか?
 アフターケアー自体は通常のメインテナンスとして日本でも行なえますが。しかし、上手く いけば問題はないけれども、上部構造の脱離・破折・インプラントの失敗などが生じた場合の 保証が一切ないわけですからちょっと考え物です。