しつこい歯肉炎症には抗真菌薬が効果を発揮する場合もあります。
アムホテリシンBシロップ

日付、時間:Fri Aug 13 21:42:58 Japan 1999    氏名: AKI   
所在都道府県:大阪   職 業:歯科医   年 齢:38歳      性別: male  

質問:
毎日暑い日ですね周りの歯医者はお盆休みにもかかわらず診療していましたら 患者さんが神奈川県の河北先生の新聞記事をもってこられて 「この薬ありませんか」とのこと。
そこで インタ−ネットで調べていたら先生のホ−ムペ−ジにこの記事がもっと詳しいことが わかれば教えて下さい またどうしたら手にはいるのでしょうか

メールアドレス: QYD01467@nifty.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  「歯槽膿漏の原因が“カンジダ菌”で、抗真菌薬の“アムホテリシンBシロップ”をうがい薬 として使用すると効果がある」という記事ですね。

 「歯槽膿漏の原因は歯石と変質した象牙細管内の有機質に対するアレルギー反応の結果 生じた雑菌感染」という私の理論とは全く異なる理論です。ただし、雑菌の中には当然カンジダ菌 も含まれますので、難治性といいますかしつこい歯肉炎症には抗真菌薬が効果を発揮する場合も ありますので、症状の緩和を計る上で試してみる価値はあると思います。

 “ブリストール・マイヤース・スクイブ”という会社から、“ファンギゾンシロップ”という名前で発売 しています(納入単価/約¥2000円)。最寄の薬品卸しメーカーに問い合わせれば手に入るはずです。 一時、在庫不足でしたが最近はもう解消したはずです。

 情報の出所は不明(おそらく厚生省発→朝日新聞社)ですが、恐ろしい見解がでていますので 原文そのまま掲載しておきます。

  1. 本剤については厚生省は「歯周病」への使用を認可していない
  2. 厚生省が認めていない適用使用については「医師の裁量権」があるので一概に禁止はできない
  3. 然し、その適用にあたっては、厚生省が認めていない薬剤使用方法である事や副作用などの 話を患者に十分に説明し、同意を得なければならない
  4. 従って、上記の説明を怠って投与したり、副作用が生じれば患者から告訴される可能性がある
  5. また投与にあたっては、薬は自費扱いであり歯周病治療 (スケーリングや歯周病関連検査など)は全て自費扱いとなり保険請求すれば不正請求とみなす
  6. 従って本剤を本件のような適用使用した場合には過去に遡って全て関連点数の返戻の手続き が行われるよう報告すること
  7. ついてはアムホレリシンBを使用していたと分かった歯科医院については正請求が行われて いないか等、関連部署に委ねられる
  8. 患者への説明、自費扱い、スケーリング処置などの保険請求は不正請求の扱いとなる等の 指導の徹底が行われているのが当然であると考えるが、行政としては歯科医師会、製薬メーカー と連絡をとり確認を行う
  「医師の裁量権を阻害しないと言いながら、保険医として処罰します」という恐ろしい内容です。 強制的に徴収した保険料の使い道を、国民の願いを裏切るような方向に導く見解だと思います。

返信:
河田先生どうもありがとうございました。早速 薬屋さんに聞いてみます。
私 明海の10期の森川です。
最近 TBIに始まり グラフトとかFOPとか歯周治療をいろいろおこなっているのですが、いまひとつ 適応症がわかっていないということもありますが患者さんの自覚とメインテナンスが大切だと思う今日 この頃です。どうもありがとうございました。

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