ケアに励むのが最もベストな選択。
前歯の補綴(ほてつ)

日付、時間:2003年9月16日 18:33   氏名:  S.Y.   
所在都道府県: 青森    職 業:  学生  年 齢: 23歳      性別: female 

前歯の補綴(ほてつ) 質問:
 初めまして。東京出身ですが、大学の関係で青森在住の大学院生です。
今私は上前歯4本を差し歯にする予定でいます。できるだけ、自然できれいに見えるようにし たいと考えています。そこでご質問なんですが、今通っている先生はアートグラスのハイブリ ットがいいのでは?と言っているのですが、ネットなどで見ていると、ハイブリットは前歯に はあまり適していないというものを目にしました。実際どうなんでしょう?

 一番いいのはオールセラミックだそうですが、結構高い・・・。メタルボンドは歯茎が変色 してくると聞きました。ハイブリットは傷つきやすいそうですね・・・。また、メタルボンド やハイブリットは歯の裏側が金属になっているのですか?
トータル的に考え、先生はどれが一番良いと思いますか?
 相談できる先生が全然いなく、治療費が高額なため、失敗はしたくないとかなり慎重になって います。どうぞこれらの質問にお答えください。どうぞ宜しくお願いいたします。

回答  虫歯がひどくてすでに神経を取っている歯であれば以上のどれかから選ぶことになりますが、 もし健全歯だとすれば何も補綴処置を行わないでケアに励むのが最もベストな選択です。審美 のためにさし歯なんかにしたら必ず後悔する日が来ると思いますよ。

 やむを得ずさし歯にする場合も、保険でできる硬質レジン前装冠が最も無難な選択だと思いま す。それぞれに長所・欠点がありますので、何かに重点をおいてどこかで納得しないとダメでし ょう。メタルボンドやハイブリットは基本的には裏側が金属ですが、多少の破折リスクを覚悟す れば金属を覆い隠すことは可能です。それ以上にオールセラミックは破折リスクが高いことを覚 悟しなくてはいけません。ハイブリットは多少成分を変えて保険適応から逃れるために開発され たようなものですので、基本的には保険の前装冠とほとんど変りません。この中ではメタルボン ドが最も信頼に足りる選択ですが、何れの選択をしたとしても数年後か10年後には作り替えなく てはいけない事情が迫ってくるはずです。その点では作り替えることに抵抗の少ない保険の前装 冠が最もふさわしいと思いますが、そこから先は個人の価値観によって異なります。保険外治療 に否定的な私ですので、おそらくかえって混乱される回答になってしまったかな。あえて選ぶと すればメタルボンドということで結論にしておきます。


返信:2003年9月18日 12:51
 お返事ありがとうございました。先生のご意見を参考に色々考えていこうと思います。 本当にありがとうございました。