日付、時間:2003年9月16日 21:28
氏名: ドナコ
所在都道府県: 大阪
職 業: 主婦
年 齢: 38歳
性別: female
質問:
はじめまして。今回左上の第1大臼歯(6)を抜歯する事になり、抜歯の事をいろいろ調べて
いるうちに河田先生のHPに出会いました。
私は生まれつき歯が悪く乳歯も米粒のようなものしかはえてきませんでした。ですので硬い
物が噛めずやわらかいものばかりを食べて永久歯になりました。永久歯もとても歯並びが悪く、
よく虫歯にもなりました。小学生のころから歯医者に行くと「この子はかわいそうやけど早く
入れ歯になるわ。」と必ず言われました。歯の根っこがすごく小さいと言うことでした。
38歳になった今やはり心配事が増えてきました。ほとんどの歯に動揺がありこの先不安です。
現在かかっている先生は歯磨きの大切さを熱心に教えてくださり、3ヶ月に一回は検診のお電
話も下さいます。できるだけ抜歯はしないというお考えですが、今回最初にも書きましたが左
上の(6)を9月9日に抜歯しました。左上(7)はなくその歯茎がはれて7月に薬で治療してい
ただき落ち着きましたが、8月に入ってまた腫れてきたので先生が「腫れるのは(6)の歯のせ
いです。根っこの状態も悪いので抜歯しますね。」ということで抜歯しました。右上(5)と
(6)はブリッジしてあったので切り離して(6)を抜歯しました。真下の歯が以前に抜歯して
無いので抜いても噛み合せはかわらないということでそのままです。抜歯して1週間になります
が左上(6)がないのがすごく気になり肩こりもひどく食欲もわきません。
私の歯は右上の(1)が顔の中央にあります。ですので左上(5)までしかありませんが位置
的には(6)まである感じです(左下(6)と合っています)。でも本数的にはアンバランスで
右上は(7)まで右下は(7)まで左下は(6)まであります。このアンバランスさが体調不良を
起こしているのでしょうか。それともあった歯が無くなった事によって感覚がおかしくなって
いるだけなのでしょうか。今日病院に行って体調不良を伝えると「一本だけ歯を作ろうか」と
おっしゃいました。抜歯した(6)の部分の事です。
それは着脱する歯いわゆる部分入れ歯の事でしょうか?(38歳にしてショックです。)
右上(4)は差し歯ですが(4)(5)(6)とブリッジにするのは不可能なのでしょうか?
一番奥の歯が無くなった場合は入れ歯しか方法はありませんか?
文章が分かりにくいかと思いますがご回答いただけると嬉しいです。宜しくお願いいたします。
感想:
先生のHPはとても詳しく書かれており勉強になります。
もっと歯を大切にしておけば良かったと後悔するばかりです。
抜歯したことによるアンバランスが体調不良を起こしているとは考え難いでしょうね。
30歳も過ぎれば誰でも歯の1本や2本抜いていますが、そのことによる体調不良を示す報告は
ないと思います。またあなた自身7番も抜歯されているようですが、それでも体調不良を起こ
すことはなかったはずです。例えば上顎洞炎症のような7番部位が腫れた原因となり得る疾患
の有無を調べなおした方が良いように思います。
また、欠損した部分を補う方法とは部分入れ歯のことですが、作ってもうっとうしいだけで
おそらく使われることはないでしょう。手前の歯を傷つける延長ブリッジは絶対避けるべき選
択です。骨量の関係で、将来植えられるようであればインプラントという選択もありますが、
何らの処置を加えることなくそのまま使われた方が良いと思います。それよりも十分なケアを
行なって、今以上に歯を減らさないようにすることが大切です。
ただ歯槽膿漏が徐々に進んできているのは確かです。どの左右上下とも(4)〜の歯が動揺
があり、よく噛めず食事が疲れます。特に右下(6)(7)の状態が悪く、内側に倒れてきてお
り歯の付け根が茶色くなっています(本来は歯茎の中にあるものが見えているのだと思います)。
お世話になっている先生も「よく持ってるなぁ」といつもおっしゃいます。
それで今迷っていることがあります。今の先生はとても信頼しておりますが、やはり歯周病
学会認定の先生に診てもらった方がよいのかなと河田先生のHPを見せていただいて思うよう
になりました。今の先生には3ヶ月に1回ほど検診していただき、先生が軽く歯石(汚れ)を
とってくださるくらいです。「がんばって磨いていますね。」というお褒めの言葉をいただき
ますが、症状は深刻なようです。
河田先生のHPで歯周病学会認定医を調べてみると豊中市の片山歯科研究所が一番近く、片
山恒夫先生は検索するとすごくよい先生のようにお見受けいたします。ただご高齢のようなの
で今は診察されていないのか?とも思いますが河田先生はなにか片山歯科研究所についてご存
知ないでしょうか。どの病院でもそうですが特に歯科は初めてのところはすごく不安です。
本当は河田先生に診ていただければと思いますが姫路まで通うことに不安があります。やは
り1週間に1度という感じで通院することになりますか?長々と書いた上にまた質問までして
あつかましいかとは思いますがお返事をいただけるとうれしいです。宜しくお願いいたしま
す。
回答:
片山先生については知りません。何も歯周病学会認定医だけが良いというものではありませ
ん。本気で歯を救うためには毎月の歯石除去こそが重要であって、それ以外の方法については
それなりの効果しか認めないというのが私の確信ともいえる持論です。しかし、その事実や効
果を患者さんは無論のことほとんどの歯科医が知らないので、保険システムの不備も手伝って
なかなか的確なメインテナンスが受けられないのが現状です。
今の担当医もなかなか熱心な方だとお見受けいたしますが、ブラッシング指導と3か月毎の
軽いスケーリングだけでは少し足りないと思います。他を探すよりは今の先生に頼み込んで、
毎月スケーリングをしてもらう方が良いように思います。
ちなみに私の医院ですと、徹底的な歯石除去と残っている虫歯の治療をしたあとに毎月の
メインテナンスという段取りになります。最初の治療がどれほどのものかは、実際に診てみ
ないと分かりませんが、おおむね2週間毎に6回の処置後にメインテナンスというパターンに
なりそうです。
回答:
1軒くらいでへこたれてどうする。電話で問い合わせて見込みのありそうな所を、毎月1軒
づつ、せめて10軒くらいは行く覚悟がなけれな探しきれないと思いますよ。なにせ、歯の寿命
は50-60年。そこまで何とか保てば問題なしと思っている歯医者ばかりですから。今執筆中の本
が、来年ミリオンセラーにでもなれば世の中大分変ると思いますが、現状では簡単に手に入る
代物ではありません。