日付、時間:2003年9月17日 1:25
氏名:
所在都道府県: 京都
職 業: その他
年 齢: 35歳
性別: male
質問:
はじめてメールします。左上6番の歯なのですが、だいぶ前に抜髄してあったのですが
急に激痛がはしり歯科医にみてもらったところ根尖病巣だといわれました。そして再治療し
てもらいレントゲンを見せてもらい説明を受けたのですがパーフォレーションがありビック
リしました。
歯科医いわく「根尖まで開けることができないので意図的に穴を開けた」との事です。最
終手段としてそういう方法はあるのですか?
確かにその根は湾曲しているのですが.....。石灰化してどうしても正規の根管を開けられな
い場合やむおえないのでしょうか?
確かに病巣は当初よりかなり小さくなっているのですが、治療後約1年になりますが激しい
痛みはないものの、日々鈍痛が続いております。
感想:
先生のプロ意識に感動しております。忙しい中、又お疲れのところ申し訳ありませんが宜し
くお願い致します。
私の常識にはそのような治療方法はあり得ませんが、今の歯科界では半ば常識的に存在する
治療方法です。つまり根尖部分の病巣に薬を届けてあげれば治ると信じている歯医者にとっては
有効な手段のように思えていると思います。
一方歯科界の異端児である私からすれば、根尖病巣の原因は根管内の汚物ですからその汚物を
取らない限り根本的な治癒はあり得ません。それ以上に新たな汚物の貯留場所を与える穿孔など
誤った治療方法の何者でもありません。現状では、どちらが正しいかを争っても、歯科医の大勢
がその手の治療方法を是としていますので勝負は明白です。でも、治療の結果は現状の症状が示
している通りです。
対処方法としては、再度の根管治療 + 穿孔部分の閉鎖、もしくはその穿孔部分を含む部分的な
抜歯(ヘミセクション)ということになります。
回答:
根尖病巣が存在する限り根管内に汚物が貯留していますので、通常は何とか開けられます。使う
器具や技術、それと執念によってその確率は大きく異なりますが、現実問題どうしても開けられな
い根管というものも存在します。とにかく、完璧な根管治療をしない限り根本的な治癒は望めませ
ん。不完全な治療であっても、それが最善を尽くした結果であれば、現代歯科医療の限界としてや
むを得ないものだと認識する必要があります。