日付、時間:2003年9月24日 0:52
氏名: ミニーマウス
所在都道府県: 兵庫
職 業: 主婦
年 齢: 49歳
性別: female
質問:
初めて質問させていただきます。右下7の奥歯が腫れて痛みましたので、歯科で処置して
もらいました。その時歯周病が進んでると言われましたので、別の歯科に行きました。そこ
での検査の結果、やはり歯周病がひどくフラップオペをしなくてはいけないと言われました。
右下7の歯はぐらついていますが他の歯は大丈夫です。骨が下がってるのはその奥歯のあ
たりと下の前歯です。ポッケトの深さは右下7が8であとは2から7です。歯石を取る治療
を続けて、次は麻酔をして奥の歯石を取る様です。それは仕方がないかと思うのですが、フ
ラップオペはしたくありません。どの程度骨が下がっているか分からないので、判断してい
ただくのは難しいとは思いますが私の場合どう考えればよろしいでしょうか?
歯の根元の菌を取らないと必ず骨がなくなって歯が抜けてしまうのでしょうか。毎月歯石は
取るつもりですので、何とかフラップオペをしなくてすまないかと念じています。お忙しい
のにこのように質問に答えていただけるとはとても有り難いことだと感謝しております。よ
ろしくお願い致します。
感想:
先生のご本を読ませていただき、ホームページも読ませていただいたら、もっと早く知る
ことができたらよかったのにと残念で仕方がありません。こんなに丁寧に詳しく説明してあ
るのは読んだことがありません。どうかこれからも私たちのためにどうぞよろしくお願い致
します。
麻酔を行なっての歯石除去と毎月の歯石除去は、絶対必要条件です。ポケットの8mmは確かに
重症・末期状態ですが、私は必ずしも手術が必要とは考えていません。状況によっては手術を
しない方が良い結果をもたらす場合すらあり得ると考えております。
手術による不確定な延命効果よりも毎月の歯石除去で延命を計る一方で、それ以外の歯が追い
かけて同様の状態になるのを阻止して生涯機能させる努力の方が報われるはずです。それと、
“根元の菌を取る”なんて発想は間違いの元です。抗生物質投与や軟膏注入で一時的に菌量を
減らすことはできますが、所詮口腔内に生息する雑菌です。壊滅することはできないし、ある
種の菌を減らせば他の細菌の勢力が広がるだけです。いかに細菌がいたとしても歯石さえなけ
れば炎症は成立しません。
世界中が細菌説ですので担当医と私の意見は相当食い違うとは思いますが、とにかく歯石除去
だけは徹底的に行なうと同時に、先々も末永く継続してください。