日付、時間:2003年10月15日 7:12
氏名: あおいそら
所在都道府県: 東京
職 業: その他
年 齢: 32歳
性別: female
質問:
こんにちは。はじめまして。今、根管治療のやり直しをしています。根管に詰めていた
ものを溶かすためにクロロホルムという薬を使用しています。その薬が少し口に入ってし
まい、しびれるような感じがしました。先生は大丈夫と言っていましたがクロロホルムは
発ガン性の可能性もあると聞いているのですが人体に影響がないか心配です。
どうぞよろしくお願いいたします。
クロロホルムって懐かしい響きですねぇ。確か私の医院でも流しの下の棚に10年以上眠って
いると思います。発癌性もさることながら歯科領域では、とても人体相手に使用することなん
て考えられないような薬品が未だに何の疑問もなく使われています。ちょっと大げさですが、
家のリフォームの時に使うような劇薬が同じ感覚で使われているようにも思います。これは
絶対に改善すべき社会問題ですが、ここで論じても始まりませんので止めておきます。
クロロホルムはかつて根管充填時に使うシーラー(隙間塞ぎ)として大学で推奨された
薬品です。未だに根管充填の主流であるガッタパーチャーポイントと同一成分であるガッ
タパーチャーをクロロホルムで溶かして根管内に注入すると、短時間でクロロホルムが
揮発してガッタパーチャーだけが根管内に残って密封?するという術式です。今回の応用
はその逆で根管内に存在するガッタパーチャーをクロロホルムで溶かすというものですが、
解けてもすぐに揮発するので差ほど有効な手段とは思えませんが、信じる者にとってはな
くてはならないアイテムの一つかも知れません。
問題の発癌性ですが、長年同一場所で作用した場合に起こり得るリスクであって、それを
少量飲み込んだとしても発癌性には結びつかないと思います。長年作用したはずの根尖部分
での発癌報告もありませんし、あくまでも何倍にも濃縮した動物実験での次元ですので心配
は無用かと存じます。
回答:
クロロホルムをハンカチに染み込ませて、鼻に嗅がせて拉致するような映画シーンって
ありますよね。ソリャー眠くなるでしょう。私の医院では、リーマや超音波スケーラーな
ど機械的な道具を駆使してとります。ちょっとした根性と技術が必要です。