何もしないのが一番。
7番欠損

日付、時間:2003年10月28日 21:43   氏名:  YK   
所在都道府県: 埼玉    職 業:  その他  年 齢: 42歳      性別: female 

7番欠損 質問:
 昨年の春頃、右下7番を抜歯しました。部分入歯をいれなくても噛めたのでそのままにして おきましたところ、右上7番が落ちてきて、右下6番とカンショウしてしまい、噛み合わせが おかしくなってしまいました.今は、その部分を削ってもらい落ち着いていますが、今後の対策 として

  1. 右下7番へ部分入歯を入れ上の歯の落下を防ぐ(ほとんどの人ははずしてしまう・・・)
  2. 右上5.6番と7番を連結し、落ちるのを防ぐ(健全な手前の歯を削らなくてはならない)
  3. 他の歯の影響を考えて、そのままにしておくか悪影響をしている右上7番を抜く
    の3通りを言われ、迷っております.
特に、一人の先生は今すぐ部分入歯をいれなさいとおっしゃっています.しかし、右上7番は 神経もなく、状態はあまり良くない歯とも言われました.機能していない歯のために他の歯に 負担をかけるのは抵抗がありますので、3を選択したいところですが、右側だけ上下7番がな くなるわけで、左右の顔の変化や、噛み合わせなどに影響が出ないか心配です(右側は親知ら ずはありません).お忙しいところ申し訳ありませんが、先生のご意見をお聞かせいただけます でしょうか?

感想:
先生のHPはとても参考になります.抜くか削るかだけではなかったのですね.これからは とにかく定期的に歯の掃除をしてもらうことにします.

回答  左右の顔の変化や、噛み合わせは判断基準に入れることは無用です。失ったものは今更 考えても仕方ないのと、入れ歯やブリッジにしたからといって解消するものでもありません。

 単純に周囲の歯のことだけを考えればおのずと結論が導き出せると思います。ブリッジ は将来の歯牙喪失原因になりますので絶対避けるべき選択です。入れ歯は手前の歯を 傷めたりむし歯になり易い条件を提供するので少しマイナス。しかも現実問題として 入れてられない経験もあるので無理することもないでしょう。インプラントが最も適した 選択かも知れませんが、保険外の高額費用を考えればどうしても敬遠したくなる代物です。

 上の歯が延びてきたらまた削る程度に考えて何もしないのが一番。最もこんな事態にな ることは容易に想定できることですので、抜歯前にもっと保存に力を入れるべきだったと 思います。過ぎたことは仕方ないとして、今後同じ過ちを繰り返さない様に目覚めたとす れば失うもの以上に大きな収穫を得たと言えるでしょう。


返信:2003年10月30日 0:58
 ご丁寧な回答をありがとうございました.若い頃から歯にはとにかく悩まされっぱなし、 当時はブラッシング指導はありましたが定期クリーニングというお話はあまり聞かなかっ たような気がします。今の先生は「とにかく定期的にクリーニングして、ご自分の歯を残 せるよう、がんばりましょう」と言ってくださってますので、子ども達といっしょにせっ せと通って(子どもは自身の経験から定期的にクリーニングをしていたのですが)がんば りたいと思います。ありがとうございました。