完璧な根管治療ができた時点で治癒が望めます。

根尖病巣

日付、時間:2003年11月4日 19:45   氏名:  A  
所在都道府県: 広島    職 業:  主婦  年 齢: 28歳      性別: female 

根尖病巣 質問:
 左上2なんですけど差し歯にしていて、レントゲンを撮ったところ根っこのまわりが黒く うつっていて膿がたまっているといわれました。多分、今年の1月のレントゲン(別の歯医 者でとった)にもうつっていたのですが他の歯の治療をしていたのでそのままにしていまし た。
まだ痛みはないのですが痛みのないうちに治療したほうがよいのでしょうか?
それとも痛みがでるまでほうっておいても問題ないのでしょうか?
先生ははじめはすぐ治療しましょうという感じだったんですけど、私があまり治療したくな いような様子を察してか、もう少し様子をみましょうかと態度が変わってしまいました。今 治療したほうがいいのかと聞いても、それはわからないと言われてしまいました。腫れる人 は腫れるしねーと・・・
どうしたらよいでしょうか?

根尖病巣  根尖病巣は、根本的な治療(根管治療)をしない限り治癒することはありません。 徐々に大きくなっていずれ腫れたり痛みが出るようになります。ただその進行速度は、個人 の抵抗力と、過去の根管治療の完成度に依存しますので的確な予測はできません。いずれに しても完璧な根管治療ができた時点で治癒が望めます。それは早くても遅くても確率は同じ です。

 ではリスクは? 神経を抜いた時点から歯は脆くなるので治療時の破折リスクは経年的に 高まって生きます。では早く治療した方が有利かというとそうとは言えません。確かに経年 的に脆くはなっていきますが、今がリスクゼロで5年後が50%というのであれば今すぐに 治療すべきでしょう。今が1%だとすれば、5年後は1.1%程度です。10年後は1.2%くらいの ちがいでしょう。今の方が多少安全だとはいえわずか0.*の違いのうえに、歯根が割れてしま えば抜歯です。何も必然性のない今あせって危険を冒すことはない。必然性とかキッカケが 生じた時点でも似たような結果が得られます。それと、0.*%、あるいは1.2%程度のリスク よりは、術者の技術の違いがもっと大きく上回ります。
 今すぐ根管治療するかどうかよりは、より確実な根管治療を行なってくれる歯科医を今の 内に探しておく方がはるかに有益な対応です。

根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣 根尖病巣