再々炎症を繰り返すという事態になればその時点で根管治療を決断。
10年前に抜髄

日付、時間:2003年11月5日 11:22   氏名:  K.A  
所在都道府県: 京都    職 業:  会社員  年 齢: 36歳      性別: female 

10年前に抜髄 質問:
 先週金曜日から、十年程前に神経を取ってセラミックでかぶせた右上の第1臼歯が痛み 出しました。最初は噛むときだけ痛みがあったのですが、次第になにもしなくても根元の ほうでチリチリと痒いような痛いような感覚が常に感じるようになりました。昨日、近所 の歯医者へ行ってみたのですが、レントゲンでみると、この歯の根の一番奥で炎症が起き ており、セラミックとプラントをとって根の治療をやり直すこともできるが、必ずしもそ れで治るとは断言できない、と言われ、抗生物質(フロモックス)を3日分処方され様子 を見ることになりました。
 本当は根の治療をやり直したほうがよいのではないかと考えましたが、歯医者の自身の なさそうな態度にそのままお薬をもらって帰ってしまいました。現在1歳1カ月の赤ちゃ んに授乳中ということもあり、お薬と授乳についてインターネットで検索中にこのHPに たどりつきました。このまま抗生物質を飲んで様子を見ていいのでしょうか。

感想:
 とても分かりやすく、また本音の部分も公開されていて勉強になりました。特に多くの症 例が掲載されていて、私の母の悩みに近いものも多々ありました。母は神戸市垂水区に住ん でいるので一度来院するように勧めてみようと思います。

回答  最終的には何時か必ずクラウンをはずして根管治療をしなくてはなりませんが、当面の 選択としては抗生物質で炎症を抑えて使える所まで使うという方針が正しいと思います。 10年間のゆっくりした経過から、一旦炎症が治まればそのまま長期間経過する可能性が あるからです。問題のないセラミックをはずして、再治療による歯根破折リスクと成功 率50%というお寒い根管治療の結果を考えれば、あせってそのまま抜歯になるリスクを 冒してまで踏み切る決断ではないでしょう。
 しかし、炎症が治まらない、また再々炎症を繰り返すという事態になればその時点で 根管治療を決断すれば良いと思います。


返信:2003年11月5日 21:15
 お忙しい中、早速のお返事をありがとうございました。明快なお答えをいただき、近所 の歯医者の自信なさそうな態度が納得できました。育児休業がもうすぐあけるので、子ど もの予防接種や保育園選び、車の免許取得など忙しくするなかで、仮免検定で2回も落ち てしまいガックリしたとたんに歯が痛くなりました。少し過労気味で抵抗力が落ちたため に炎症をおこしたのかもしれません。抗生物質を飲んで少し養生して様子を見ることにし ます。本当にありがとうございました。