如何なる場合もリスクは存在しますのであらかじめ説明があるはずです。
腫瘍だと診断

日付、時間:2003年11月5日 17:41   氏名:  pipi  
所在都道府県: 大阪    職 業:  会社員  年 齢: 26歳      性別: female 

腫瘍だと診断 質問:
 上顎洞腫瘍(のうほう)と診断され至急手術をするように言われました。何年も前から 第一臼歯右の歯根治療をしておりましたが、いっこうに良くならず歯医者さんが治療を投 げだし、途中で治療をやめられてしまいました。その後もうずき別の歯医者へかかりまし たが、大きな病院を紹介されCTを取って検査をしたところ、炎症ではなく、腫瘍だと 診断されました。
この場合、どのような手術をうけるのでしょうか?
また、目や耳、脳に近いため危険があるのではないでしょうか?
手術の危険性や、本とうに手術をしてよくなるのでしょうか?
歯医者さんの治療ミスからこのようになったように思いますが・・・

回答  大学病院でCTを含めた検査の結果ということですので、炎症ではなく腫瘍なんでしょう。 但しのう胞と腫瘍では対応が異なります。のう胞だと炎症の延長みたいなものですが、除去 すればそれでお終い。一方腫瘍の場合ですと、悪性を疑ったり再発を阻止するためにかなり 大きめの切除になります。検査で確認された部分より大き目の除去と言っても、腫瘍の種類 によって異なりますのでどのような手術方法になるのかは私にも想像できません。また担当 医も、今後チーム内で検討して手術方法を決めますので現時点では答えられないかも知れま せん。
 如何なる場合もリスクは存在しますのであらかじめ説明があるはずです。当然の如く、 リスクを最小限に食い止める手術方法を熟慮するはずです。本とうに手術をしてよくなるか どうかも腫瘍の種類によりますが、手術をするからには、手術をしない場合より数段良好な 結果が得られるであろうことが前提です。そこまで疑い深く考えるられると治療がやり難い だけではなく、判断を誤る可能性もでてきますので自重すべきです。

 腫瘍だという前提の話しとして、根管治療中にもう少し早く腫瘍性の可能性を疑うべき だったということは言えるかも知れませんが、治療ミスからこのようになったと疑うのは とんでもない誤解です。腫瘍の発生は、細胞遺伝子の突然変異ですので、“絶対”はない にしても根管治療とは無縁です。