日付、時間:2003年11月11日 13:41
氏名: k
所在都道府県: 京都
職 業: その他
年 齢: 27歳
性別: female
質問:
5年前から近くの歯科医にかかり軽い気持ちで歯が小さかったので大きくしたいと相談
したところ、ちょっと削ってセラミックを被せればいいその為には下の歯の殆どの神経を
抜くとのことで戸惑っていると、何が嫌なんだちょっと歯茎が黒くなる程度だといわれ歯
科医が言うくらいならということで治療に入りました。
矯正のため八重歯2本を抜きました治療を始めると、私がメタルボンドにすると儲かる
と平気でいう歯科医でした。不安になったのですがもう手遅れですべてテック、奥歯は保
険の金属になってました。前歯の上4本は連結のメタルボンドになってテックがよく取れ、
見た時びっくりする位削られてました。歯科医の態度や対応に悩み1年ほど入院しました。
退院して治療を再開して生まれて初めて神経を抜いて上の前歯右3をメタルボンドにし
た際、その夜から蕁麻疹が出ました。結局パッチテストでパラジウムにアレルギーがある
とわかり保険で入っていた金属をとりテックに付け替えました。でも喘息、鼻炎とひどく
なる一方でした。上前歯4本連結のメタルボンドがはずれ退縮? それをいうと入院中に
仮着してたのをつけたので自分のせいじゃないといいました。歯科医に嫌気がさし、下の
歯は全てテックの状態で短期でできる審美歯科でやってもらおうと思い治療途中でかえま
した。その間退縮からばい菌がはいって裏から治療をして3本神経を抜きました。
審美歯科では神経を抜かないということになったのですが、やむを得ない時は抜くとの
ことで結局抜かれました。下の前歯6本です。弁護士に相談すると初めから他の歯科で抜
くことが決まっていたならメタルボンドを入れるためには仕方ない選択ではないかとのこ
とでした。結局途中で変わるのはよくないと判断して審美歯科でいれてた歯をはずしてテ
ックにしてもとの歯科に戻りました。もうテックのすべてが浮いた状態で二次カリエスに
なってた下右6・7を神経を抜いてメタルボンドパラジウムの入っていないのにしました。
そして前歯6本をテックからメタルボンドに換えました。パラジウムの入っていないもの
で今に至るのですが、神経を抜くことがどういうことか、メタルボンドにすることで寿命
が縮むこと見てびっくりしています。
向こう弁護士から手紙が来て、こちらには何の落ち度も無い神経をぬいたのは他の歯科
だとのことです。現在全てメタルボンドは退縮しています向こうでは全然歯垢取りも必要
性もいってなかった。この歯科医に行く前に他の歯科医から歯がボロボロになるといった
意味がようやくわかりました。元々小さい歯をさらに小さくすることよく考えれば騙され
ずに済んだのに。
悔しい私には弁護士を立てても無理ですか?
説明があればしなくても済んだのに悔しいです。今顎関節症になって口があけれません噛
み合わせもぐちゃぐちゃです。もう死ぬしかないのですか?
メタルボンドの金属でパラジウムが入っていないというとニッケルかしら?
通常保険で使う金属には20%のパラジウムが含まれています。メタルボンドには、10%
程度のパラジウムと白金が8%程度です。パラジウムは白金族の金属で、白金が高価なため
その代用品として使われています。最も、昨年度にはパラジウムが白金の2倍以上の価格
に高騰したという経緯もあって、どちらが高価で品質的に優秀であるかは別問題です。
ご存知のように、金が最も生体親和性が良いように認識されていますが、パラジウムや
白金はそれに劣らぬ親和性を有しています。生体親和性から言えば、インプラントに使用
するチタンが最も優れています。チタンに比べれば金・白金・パラジウム何れも相当親和性
が劣っていますが、通常ニッケルやクロム、水銀などに比べればはるかに優れた金属だと
いえます。
アレルギーの原因としては全ての物質が該当するでしょう。その中でも結構見落としがち
なのが根管治療や根管充填に使われる薬剤で、これらは単に異物性が強いだけではなく直接
骨組織を通して生体内に作用しています。口腔内に接する金属とはおそらくかなりレベルが
違うはずです。その意味でも根管治療そのものを見直してみる必要があるように思います。
抜髄というものがそんなに恐ろしい治療であるという認識が一般の方にないだけでなく、
歯科医自身にもおそらく認識されていないのが実情でしょう。説明不足は確かに問題ですが、
仮に説明されたとしてもそこまでは言われなかったでしょう。確かに失ったものは大きいし、
今後致命的な結果をもたらすものもあるかも知れません。しかし、そのことをいくら悔やん
で恨んでいても何の解決にもなりません。裁判沙汰にしてみても、弁護士や裁判官も全く
知識がないので正当な判断を下せないと思います。
発想を変えれば、お望みであった審美的なものは解消したことはメリットではないでしょ
うか。何もしなかったとしても50歳を過ぎるころになると順次歯を失って60歳を過ぎる頃
には総入れ歯です。治療自体はマイナス要素が多いので、このまま普通にしていればそれ
より10年ほど早く歯を失ってしまうかも知れません。しかし、それはあくまでも普通…つま
り従来通りの手入れと歯医者の利用方法の場合です。この度のことで歯の重要性が十分認識
されたと思いますので、十分なケア…つまり毎月歯医者に通って歯石をとる…を行なえば
全ての歯を生涯保つことも可能です。もっと前向きに考えたら…!!
回答:
抜髄 + 根管充填に際して使用した薬剤名およびメーカー名を全て聞き出して、アレルギー
検査を行なってみて下さい。今回の治療以前にもパラジウムを使用した治療があったはずです
ので、金属は問題ないと思います。セラミックは必ずしも必要ない可能性があります。
回答:
いかにも歯医者らしいとんでもない認識ですね。アレルギーに最も強いはずの“皮膚には触
れない”けれども骨に直接触れていますよ。“聞いたことが無い”かもしれないけど、全国レ
ベルでは少なからず発生しているはずです。このホームページにも10件やそこら質問が飛び込
んでいます。まぁこれは歯医者の責任ということにはならないでしょうが、根管治療に使用し
た薬剤は調べてみるべきでしょう。