歯根端切除手術は、抜歯前のセレモニー。
歯根端切除手術

日付、時間:2003年11月16日 1:25   氏名:  NT  
所在都道府県: 京都    職 業:    年 齢: 50歳      性別: male 

歯根端切除手術 質問:
 上の前歯の根のあたりにレントゲンで見ると黒い陰部がみえ、歯医者さんからは、大学 病院へ行って、歯根端切除手術をするように言われました。京大でもその手術の日にちが 決まりましたが、先生の診断には、歯根端切断手術、将来的には前歯2本抜歯の可能性もあ り、と書いてありました。
 3-4年前によく歯の根っこあたりが腫れることが何回かあり、そのたびに、切開や消毒を してもらってきました。ヘビースモーカーでしたがこのため、昨年の6月からタバコはやめ ました。そのせいか一度も腫れませんでしたが今回腫れたので、歯科医の先生から、大学病 院にいって手術するように言われました。大学病院の先生は、「歯茎を切って悪いのを取る、 また抜歯も将来的にはするだろう。この手術をしたからといって骨が再生するものでもない 。」と非常に絶望的なことを言われて非常に不安になり、他の方法はないかと考えるように なりました。
またどうせ手術するなら、再生するような方法はないかとか考えます。 よろしくお願い申し上げます。

回答  歯根端切断手術は「この手術をしたからといって骨が再生するも のでもない」どころかほとんど見込みのない抜歯前のセレモニーに過ぎません。太い金属 ポストなどがある場合には必ずしも治療できるかどうかわかりませんが、的確な根管治療 以外に治癒に導く方法はありません。また反対に的確な根管治療さえできれば、かなりの 確率で治癒する可能性があります。問題は“的確な根管治療”を何処でするかでしょうね。


返信:2003年11月17日 1:56
 昨日11月16日に質問をさせていただき、回答を頂きました。ありがとうございます。
河田歯科医院のホームページで歯根端切除手術を含め、歯槽膿漏のことを少し勉強させてい ただきました。歯槽膿漏は5年前ほど前から悩みの種でした。腫れるたびに、膿が出てゆく ようにと、メスで穴を歯茎にあけられる(切開される)だけの繰り返しでした。その穴をあ けるために切開されるのはとても痛かったです。それ以外の治療はなく、プレートや歯の噛 みあわせの調節でその歯が他の歯にあたらないように調整をされていました。
 前歯がぐらついてきていたので、大丈夫ですか?と何回かたずねましたが、大丈夫、だん だん良くなってきますから、といわれていましたが、全然変わりません、1ヶ月ほど前、歯 茎がまた2-3年ぶりに腫れましたが、連休のためいつもの歯医者が休みだったもので、同級 生の歯医者に治療してもらいました。すぐにおさまりましたが、その同級生の先生が「大学 病院に行って、根っこを切って悪い場所を除去して、根っこも見てもらってくれ」といい、 紹介状を書いてくれました。それで、仕方なく、国立大学の口腔外科で診断してもらいまし た。
 先生は「歯もぐらぐらしているし、歯根端切断手術をします。将来的には抜歯も覚悟して ください。」といわれました。「手術をすると溶けているという骨は回復しますか?」と質 問しましたら、「その可能性はありません。」といわれます。「じゃ何のために手術するん ですか?」と聞きましたら、「また腫れると困るでしょう。」とだけ言われました。

そのことを同級生の歯医者に報告しましたら、その悪いのを取り去れば、骨も回復してくる、 手術しなければ、抜歯になるぞ!」といわれました。友人の歯医者はその手術をすると骨も 正常に回復するといいますし、大学病院のほうは回復しない。といいます。歯科医師の皆さ んこのことに関して、殆ど説明してくれませんし、展望もちぐはぐで、あいまいで、私は本 当に疲れ果て困り抜いていましたが、河田歯科医院のホームページで先生のご自身の治療方 法や哲学がとてもよくわかり、共感をもてました。また、本当に患者の気持ちがわかってお られることがわかり、精神的に夢をいただけました。

 さて、その今回の回答で問題は「的確な根間治療をどこでするかでしょう」と書いていた だいておりますが、私は「的確な根間治療」をしていただきたいと願います。河田歯科医院 へ診察して頂に参ればよろしいでしょうか?
的確な治療であれば、心から願っており、お伺いしたいと考えます。よろしいでしょうか?
お電話をして予約を取ってお伺いすればいいのでしょうか?
どうぞよろしくお願い申し上げます。

回答:
 根管治療に関しては、実際に診て治療してみないとわかりませんが、歯槽膿漏に関しては 間違いなく成果をもたらすアドバイスができると思います。予約は受付にT\電話でお願い します。 пF0792-88-4682

初診時パノラマ
21|Dental写真


診断:
 歯槽膿漏に関しては年齢よりも良好な状態で、今から定期的なケアを行なえば全ての歯を生 涯保つことも可能な状態です。一方むし歯に関してはほとんどの歯が治療済みで、今までマメ に治療されていたことが伺われます。問題は、その治療済みの歯が高額の補綴物を装着されて いるので根管治療をためらっってしまうことです。しかし、病巣と症状のある歯は順次治療し ていかなくてはなりません。
 問題の21|は過去に歯根端切除をされたようにも思えます。それとも根尖部の自然 吸収なのかもしれませんが、いずれにしても治療に際してかなりの充填材が病巣内に押し込ま れてしまいましたので先々ではそれらを除去する根尖部の掻爬が必要になるかも知れません。 とはいえ、術後の症状も安定しているようですので、このまま上部構造を装着して経過を見ら れたら良いとおもいます。