日付、時間:2003年11月18日 17:55
氏名: YK
所在都道府県: 北海道
職 業: 主婦
年 齢: 44歳
性別: female
質問:
発信地は北海道です。今までに3回のう胞の手術をしました。平成8年上(場所はわからず)
にでき、両犬歯が埋没して出てこなかったのでその2本の歯と一緒に摘出しました。平成11年
左下6にでき歯と一緒に摘出、平成12年に上右2にでき摘出、もう2度とないだろうと思ってい
たら、今回3年たったところで前回とまったく同じ所にでき、手術といわれました。
2度目なので歯根端切除もするとのこと。私の住んでいる岩見沢市には口腔外科は1箇所しか
なく、本当にうんざりしています。札幌で先生の治療法をやっているところなんてないですよ
ね?
同じことのくり返ししかないんでしょうか。
歯と全く無関係に発生したのう胞であれば、のう胞摘出により再発もなく完治します。
歯に起因したのう胞(この場合根尖病巣と言いますが一応同義語)であっても、原因である
歯を抜いてしまえば再発もなく完治します。
問題は、歯に起因するのう胞だけを摘出しても原因が存続する限り必ず再発します。歯に
起因すると言っても、原因は歯の中の根管部分の汚染ですので何も歯を抜いてしまわなくて
も汚染された根管部分を綺麗に掃除して、(ここが肝心)二度と血液などが入り込んで汚染
されないよう完全密封してやれば再発もなく完治します。この簡単な図式をほとんどの歯医
者が知らないばっかりに毎日のようにムダ・無意味な治療が全国で行なわれ続けています。
今日も同じような質問ばかりで私もうんざりしています。この誤った歯医者の認識を改める
べくホームページを立ち上げて情報を発信し続けている所ですが、変化の兆しは一向に見えて
きません。まず一つアドバイスですが、この疾患に対して口腔外科に行く限り絶対に未来は
ありません。なぜならば、口腔外科が歯根端切除という誤った治療方法最大の推進者だから
です。大学病院でいうならば、保存科もしくは歯内療法科という根管治療専門科が最も解決
に近い診療科です。開業医であってもそれらの科のOB、もしくは根管治療に熱心な先生で
あれば解決してくれるかも知れません。
何軒か歯医者を訪ねて「根管治療をやってみましょう」という歯科医を探すしかないでし
ょう。たとえそれが見つかったとしても決して安心ではありません。ただ闇雲に消毒ばかり
を繰り返す歯科医がほとんどだからです。的確な根管治療であれば、一日でも治るはずです
ので、2回ほど通って結果がでないようだと次を探す必要があります。