修飾要因が原因と混同されて噂されています。
歯槽膿漏と診断

日付、時間:2003年11月18日 18:20   氏名:  K.O  
所在都道府県: 千葉    職 業:  医療関連  年 齢: 30歳      性別: female 

歯槽膿漏と診断 質問:
 歯槽膿漏で大変困っており相談させていただきます。
5年程前より軽度の歯槽膿漏と診断され、ブラッシング指導、歯石をとり4ヶ月程の治療に より終了しましたが、その後放置してしまい現在歯茎〜喉にかけて腫れてしまい現在は近 所の総合病院の歯科へ治療を開始しています。
 腫れは膿をとり徐々に回復してきましたが、右全体的に深い歯周病と特に上4〜7は重 度の歯槽膿漏(神経も腐ってる)ですぐに抜歯し、入れ歯かブリッジか親知らずの移植と の診断を受けました。悪い歯を抜かないと他の歯まで悪くなるといわれました。年 齢からもできる限り自分の歯を残したいというのと、今後の治療方針をすぐに決断しろとい う歯科医にとても不信感を感じ、とりあえず神経を抜きプラークコントロールを今後行って いくこととなりました。
このような治療は妥当でしょうか?
歯並びが悪いのと慢性鼻炎、前歯科にて鼻腔が小さく唾液も少ないことでの歯槽膿漏との 関係もあるのですか?
お忙しい中どうぞ宜しくお願いいたします。

回答  かつて結核がそうであったように…最近では胃潰瘍…、原因が特定されるまでは色々な修飾 要因が原因と混同されて噂されてしまいます。歯並び云々もその一つです。タバコ・ストレス・ 唾液なんでもかんでも原因と混同されて伝わってしまいます。
 いくら原因があっても強靭な体力(免疫抵抗力)が備わっていれば疾患の進行を抑制するこ とができます。その意味では、体力を低下させるタバコや睡眠不足を排除することも有効です が、反対に原因さえ取り除いてやれば体力とは無関係に疾患は成立しません。これって、医学 の原則でしょ!

 世の中では、歯周病菌とその生息場所であるプラーク(歯垢)を取り除くことが根本的な 治療方法だと信じられていますが、いくら頑張っても一向に成果が現れない。いや、少しだけ 成果があるからその先を更に極めようとしているのかも知れません。いい加減に方向の誤りに 気付いて欲しいと思いますが当分無理でしょうね。
歯槽膿漏の原因は歯石!!
コレさえ取り除いて、二度と沈着しないよう毎月歯石を取りつづけることが最善の解決策です。 プラークコントロールや歯磨きをしていても、多少歯石沈着を抑制するので、多少の効果が 認められますが、ご本尊は歯石です。この歯石を取り続けれれば更なる進行は抑制できます。 毎月歯石を取ってくれる歯医者を1日も早く見つけ出すよう努力してください。

 歯槽膿漏と診断がつけば、いとも簡単に抜歯する傾向もありますが、腐ったみかんじゃある まいし歯石除去を続ければそう簡単に進行しないので相当期間(場合によっては一生)機能さ せることも可能です。“神経を抜きプラークコントロール”よりも神経を抜き歯石除去をつみ 重ねていくことが最善の方法です(似ているけど少し違う)。その後放置なんて自虐行為です よ。生涯ケアを続けてこそ、歯は一生モノになることをお忘れなく。