日付、時間:2003年12月16日 1:15
氏名: いり
所在都道府県: 長野
職 業: 主婦
年 齢: 30歳
性別: female
質問:
はじめまして、よろしくお願いいたします。こちらのHPを拝見して歯の大切さを痛感して
おります。私は虫歯になっても我慢できなくなってやっと歯医者へ行ってました。結果は無
残な口内です・・・。今歯医者に通ってるのですがいくつか気になる歯があるのでご判断お
願いします。
感想:
このようなHPにめぐり合えてよかったです。
親知らずは通常抜歯ですが、ご質問のケースでは手前の歯をどうみるかによって結論が
異なります。手前の7番がいずれ抜歯になることを前提として考える場合、6番が有髄で
あるかどうかが重要なポイントです。無髄歯であればE7Gのブリッジを考えますので8
番保存。有髄であれば、今後の手入れ次第で生涯使える可能性のある6番をブリッジの支
台にすることには大きな抵抗があります。その場合、7番にインプラントを植えるか、抜
けたまま放置しておく方向を選ぶ方が得策です。そうなった場合は、8番の存在意義は全
くないばかりか、7番の寿命を縮めることにもなりますので早く抜いておいた方が良いで
しょう。
7番に白い1mm位の出来物ということですので、今後根管治療が必要な時期が必ず来る
と思いますが、その時に的確な治療を行なってくれる所を今のうちから探しておいて、
できるだけ保存するようにするべきでしょう。
痛みや違和感を感じるということは、当該部位に何らかの炎症を起こすべき原因が潜ん
でいます。右上1番・3番伴に根尖病巣の可能性が高いと思います。問題は何時根本的
治療である根管治療を行なうかです。さし歯がはずれて作り直さなくてはいけない様な
事態であればその時点で根管治療を行ないますが、違和感程度であればあわてて治療す
る必要もないでしょう。根尖病巣の治癒は病巣の大きさにほとんど関係なく、的確な治
療が行なわれるか否かが全てです。小さくても治療が不適切であれば何時までも治りま
せん。情報を収集して的確な治療を行なってくれそうな歯科医をリストアップしておく
のが良い対策だと思います。
またまた質問なのですが、歯石取りについてです。
本日上下前歯の歯石を機械で取り除いた後、丸いブラシで磨き、最後にゴムみたいなもので
磨きました(上手く説明できません)。スケーリングは手動で行うものとばかり思ってたの
ですが、これでも大丈夫なのですか?
前歯には差し歯があるのですがその部分の歯茎は何もしてもらってない気がします。そうい
うものなのでしょうか?
回答:
おそらくラバーカップと呼ばれるゴムに研磨剤を塗って、最終研磨を行なったものと思われ
ます。機械で取っただけではわずかですが、どうしても歯を傷つけてしまいます。表面がザラ
ザラだと新たな汚れの沈着も容易です。その点磨いておけば汚れもつき難く、より丁寧なスケ
ーリングといえるでしょう。
一方、さし歯部分のスケーリングは多少なりともさし歯を傷つけたり壊してしまうリスクが
あります。それで遠慮したのだと思いますが、これはダメ。壊れたら作り直せば済むことです
が、タダでさえ汚れの沈着し易いさし歯部分は一層スケーリングを行なう必然性のある部位で
すので、次回から「さし歯の部分も汚れを取って」と要望するようにして下さい。
感想:
こちらのHPはいろいろな症例がレントゲン付きで掲載されていてとても参考になります。
これを維持して行くのは大変でしょうが、これからもがんばってください。
回答:
歯根破折・根分岐部の亀裂・むし歯・歯槽膿漏などを念頭に入れますが、一番疑わしいの
は根管治療の不備だと思います。少なくともそれらを確かめるためにクラウンや土台は除去
してみると思います。確かめた結果根管治療に問題なしであれば根管治療を行ないませんが、
原因を特定するための処置は行なうと思いますよ。
胎児の影響に関しては、考えるべきではないと思っています。例えばサンマを食べた場合
と食べなかった場合、海に泳ぎに行った場合とそうでない場合、全て胎児に何らかの影響が
あるでしょう。しかし、それらは一般に無視されていると思います。それと同じように、影
響が全くないとは言い切れませんが、無視しても差し支えない範囲だと思います。