日付、時間：Tue Aug 24 17:59:43 Japan 1999 　　 氏名： 悩んでいます。　　　
所在都道府県：東京　　 職　業：会社員 　 年　齢：２５歳　　　 　 性別：　female　　

質問：
先生、お久しぶりです。お元気ですか？以前、神経を抜いた 歯の調子が思わしくないとの事で質問させていただいた者です。また不安に思ったので メ−ルさせていただきます。
先週まで（約２ヶ月間）その神経の掃除をしていましたが、最近多少痛みも落ち着いてきたので ようやく昨日薬をつめました。しかし、これからの治療に対して先生から驚くべきことを聞かされ ました。前の歯医者で神経の治療をしたときは、歯の真ん中に銀をつめてもらっていたので、 今度もてっきりそうしてもらえると思っていたのですが、歯のことを考えると今ある歯を削って でも銀歯か白い歯をすべてかぶすべきだというのです。もちろん銀は保険内で安いが、ちょうど 前から数えて４番目の前歯なので、銀をいれることは考えられません。白い歯だと保険外だから ７万円かかるとのこと。確かに、治療中の歯は自分の舌でさわってみても以前よりもかなり大きな 穴が開いてしまっているので、歯が割れないようにかぶせたほうがよいと言う先生のおっしゃる 意味もわかるのですが、私としてはちゃんとある歯をさらにけずってしまいかぶせてしまうという ことに抵抗があります。

前みたいに銀をつめるようにはできませんか？と聞いた所、できない事はないが、割れてしま うのでやりたくないような感じでした。元はといえば、知覚過敏の治療で歯を削られすぎたため、 神経まで抜くとこになった歯なので、もう歯は削りたくないという思いでいっぱいです。 （まあ、もともと虫歯で多少銀をつめてはいましたが．．）
例えば、無理を言って銀をつめるだけで表からは見えなくする場合の歯の持ちは実際の所どれ くらいなのでしょうか？
また、白い歯をかぶせた場合の持ちもどのくらいなのでしょうか？
また、先生なら他にどのような処置があると思われますか？
担当医は他の白い詰め物をみて「これは保険外ですよね？」と聞かれていましたが、今までの 歯の治療は高くても３０００円くらいしか払ったことがないので、保険内のはずです。 ここの歯医者では、保険内でできる治療も保険外のような扱いをされるのか？とまたまた不安に 陥る始末．．．同じような質問ばかりで申し訳ありませんが、よろしければ教えて下さい。

　「通常必要とされる治療は保険でできる」と豪語する厚生省の“保険療養規則”は、末期治療に 莫大な予算を使って、保険料を支払っている世代にとてつもなく冷たい仕打ちを強要している ことに強い怒りを感じています。メタボンドは贅沢、 小臼歯は銀歯、インプラントなんてとんでもない！！ ・・・・国民のニーズと大きくかけ離れていると思います。
　その療養規則を忠実に守れば、患者さんから不信に思われる仕組みが情けない　(^^ゞ

　今回伺った範囲では「全く問題の無い、まっとうな話」です。保険療養規則で定められた通りの 方法です。ましてや、東京でメタルボンド？が７万円だととてつもなく良心的な料金体系です。 一部では12万円とか30万円とも言われています。それでも不信に思われている実態を厚生省や 歯科医師会はもっと謙虚に受け止めるべきですね。

　さて、“白い歯をかぶせた場合の持ち”ですが、基本的には根管治療と歯周疾患コントロールに 大きく左右されますので、“もち”は銀歯と全く同じです。 保険内の治療ですと、前に見える部分だけを残して後ろを銀歯に する4/5冠という方法も考えられますが脱離や破折の可能性が高く、今一つお勧めできる方法とは 言いがたいですね。
　また、“銀を詰める（アマルガム）”も接着性や水銀流失の問題があって適切な方法とは思えません。 「破折しても真っ二つに割れなければ何とかなる」と、多少の危険を覚悟するのであれば“銀”の 代わりに接着性のあるコンポジットレジン（歯と同色のプラスチック）を詰めるのが現実的な方法だと 思います。治療にてこずった分だけ大きな穴が開いているようですので可能かどうかは判断できま せん。

　無難なのは銀歯、どうしてもと言われれば4/5冠か、破折覚悟でコンポジットレジン。こんな選択 しかできない規則を強要する厚生省に文句言ってください。

返信：
お返事、ありがとうございます。疑いが晴れて、すこし安心しました。 これからの治療方法は担当の先生と相談して決めようと思います。 ただ、お金をけちっているわけではないのですが、二度と生え変わらない歯のことを思うと、 どうしても今残っている歯を最大限に活用したい！と思うので、とりあえず、何か詰めてもらって 具合がおかしくなった次点で保険の効かない白い歯にしてもらおうかと思っています。 危険ですかね．．？その頃には保険の制度もかわっていればいいんですが．．．

一言：
　保険制度は変わらないでしょう。ご自身が納得されていれば問題ないと思います。 何を選んでも欠点はあります。取り返しのつかない割れ方は1％程度だと思います。