日付、時間：Sun Apr 26 14:27:08 Japan 1998 　　 アクセスポイント：ppu522.kanazawa.nsknet.or.jp
氏名： K5　　
所在都道府県　石川　　 職　業会社員
年　齢30
　　 male　　

　（概要）
・前歯の裏側の付け根が痛む。
（詳細）
・該当の歯、つまり前歯の付け根を支点に左右前後に　動かしてみると、痛むことは痛むが我慢できない痛みではない。
・上下に動かしみると、吐き気がするくらいに痛む（激痛）
・下の歯とかみ合わせ、かるくかつんとしただけで痛む（激痛）
・冷たいものはもちろん、熱いものを摂ろうすると痛む（激痛）
・従って、食事も満足にとれない。
・睡眠中、下の歯にあたると痛みのため目が覚めてしまう。
・金曜日夜頃から痛み始める。
・土曜日はノーシンでごまかしていたが、夕方頃から　我慢できなくなる。
・日曜日、当番医を探して訪ねる。
（歯科医さん曰く）
・以前に治療した部分が悪化して、広がっている。　（以前治療した部分とは、虫歯を削ってなにかを埋めたもののことらしい。ちなみにこの治療は中断せずに　　最後まで続けた記憶があります）
・神経を取るとこの痛みはとれる。とのこと。
（処置）
・麻酔をうつ。効かない。痛みが完全に残っている。
・もう一度、麻酔をうつ。麻酔をうつ前の痛みを10とすると　二度目の麻酔後の痛みは9.5ぐらい。（ほとんど変わらない）
・それでも削り始める。
・歯の中をグリグリ掘った後、なにかを埋めている。
・処置はしましたが、痛みはしばらくとれません。　後日もう一度来院するか他の歯科医さんに行って下さい。とのこと。
・大変混んでいて、質問してもはっきりと回答していただけない。
・料金は約1800円（初診）
・処方箋をもらって薬局に行き、消炎鎮痛剤と説明された薬を購入。
・薬は１日４回２日分（計８錠）
・薬のアルミの包みには「Voltaren 25mg CG301」と　書かれています。
・薬剤師？さん曰く、この薬は強力です。ノーシンとは　比べ物になりません。とのこと。
（現状）
・薬のためか処置前の激痛10が激痛6+痒痛3になっています。
（ご質問）
・抜髄処置を意図的に中止し、 亜砒酸を貼薬したのでしょうか？
・後日、根管内の腐敗物を可及的に除去し、死腔の閉鎖する処置を行うのでしょうか？
・金沢にご友人の歯科医がいらっしゃるようですが、　ご紹介いただけたら非常に嬉しいのですが、いかがでしょうか？

ご意見・ご感想：
加古川近辺の方がうらやましいです。

メールアドレス： kengo@cup.com　　 ホームページURL： http://

話しの内容から察するところ、歯髄炎末期の症状のようですね。 昔、ムシ歯の治療した歯が、更に進行（二次カリエス）したか、詰めたレジンの作 用で遂に歯髄まで到達して歯髄の炎症をおこしたものと思われます。

“鬼の撹乱”とでも言う激しい痛み、“夜も寝れない”とも表現される痛みです。 こうなる前に神経を取っておけば良かったのですが実際には対応が難しいでしょう からいたしかたない状況ですね。

そこまで炎症の激しい状態では麻酔が効き難い（効かない）のも仕方ないことです 。決して対応した歯科医が下手だからでないことはご理解下さい。薬で神経を殺す とか、積極的な治療をしないで神経が死ぬのを待つのも１つの方法ですが、基本的 には無理をしてでも神経を取った方がより根本的な解決策かと思います。

亜砒酸の使用の有無はわかりません。もし使ったとすれば３〜７日以内に亜砒酸と 神経の除去をしなければなりません。使ってないにしてもやはり１週間以内に死腔 の閉鎖をしなければいけないと思います。 私の医院では通常、１日で死腔の閉鎖まで行いますが一般には日を改めて行うのが 普通です。ちなみに、私の医院でも「Voltaren 25mg」を使用しています。 医薬分業とかで厚生省は薬を薬局で購入することを勧めているようですが、面倒でし ょうし、料金も２度とられるような気になって（実際に投薬の技術料は２倍ほどです） 嫌なシステムですね。

通常は、痛い思いをしてでも神経を綺麗に取れば痛みは治まりますし、予後も良好 です。 ただし、痛みがなかなか治まらないとか、後々痛みが残るようですと問題がありま す。治療が上手く行われていない可能性があります。そのような場合には、治療す る歯科医院を変えて納得のいく治療をしてもらって下さい。