同じ金額でも納得できるものであれば問題なかったのですが…。
覆面前装冠

日付、時間:Fri Aug 27 16:04:00 Japan 1999    氏名: seba   
所在都道府県:北海道   職 業:主婦   年 齢:30歳      性別: female  

硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠の古典的な形態です。
強度の向上により審美性の改善が進んでいます。
質問:
河田先生、またお世話になります。よろしくお願い致します。
以前、保険外のブリッジのことでご相談しました。昨日、そのブリッジが 入りました。 (左上)犬歯のとなりの歯は、白くして四本分のブリッジです。私は、犬歯のとなりの歯は、 全部が白だと思っていましたが、白くしたかった歯の前面だけが白くあとは、金属でした。 (前面の下の方も金属でした。)私はとてもショックなのですがこのような物なのでしょうか?
私は、今回の治療で抜歯もしたため左上の5番、6番は歯がありません。このような状態だと 保険外でも白くといっても出来ない物なのでしょうか?また、金額は四本で16万5千円に 土台の治療費、プラス消費税と聞いていましたが、結局保険外の治療費として14万5千円 弱でした。河田先生のご意見お聞かせください。

ご意見・ご感想:
先生、お忙しいなかいつもありがとうございます。

回答  “白い歯”の要望に対して“前面の下の方も金属でした”は失望ですね。 “14万5千円”は今の税制および保険療養規則上やむをえない金額ですし、どちらかというと 安い方だと思います。同じ金額でも納得できるものであれば問題なかったのですが…。

 4番だけが硬質レジン前装冠で後ろは保険と同じ材質ということでしたね。
硬質レジン前装冠は、メタルボンド(1本7万円以上)に比べて金属との接着強度において 数段劣ります。ベースとなる金属部分とはがれやすいということです。その欠点を補うために 応力のかかり易い(切端、咬合面、辺縁)部分を金属でカバーする必要がありました。
 これは、20年以上前(私達の大学時代)の古典的な手法です。材質の向上に伴い、 一番応力のかかる咬合面が別にして、切端や辺縁の金属カバーは無用のものとなりつつあります。 審美性から考えると間違いなく“切端や辺縁の金属カバー”がない方が良いので私は好んで 使っています。ところが少なくなったとはいえ、現実にはその部分の破折が悩みの種であることも 事実です。どちらを選ぶかは術者の判断によるとしても、事前の説明と選択の余地が必要だった ように感じました。

 “審美性と強度”“患者さんのニーズと価格”この絶妙なバランスを捕らえきれていない“下手な 商売(技術も??)”だなぁ、「事前の説明がもっとしっかりしていれば…」と思います・・・・。 金額や材質に関係なく、技術と気持ちがあればご希望の補綴物は製作可能です。

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