日付、時間:2004年2月3日 11:39
氏名: ya-ko
所在都道府県: 東京
職 業: その他
年 齢: 34歳
性別: female
質問:
感想:
歯槽膿漏の恐さを知り、焦っています。これから改め予防したいと思います。そう思えた
のも、このホームページのお陰です、ありがとうございます。
非常に良い質問です。
原因を完全に排除した場合に限り、根尖病巣以外の例えば歯根破折、穿孔などでも再生され
ます。また例え不完全であっても、その完成度に比例して歯槽骨の再生が期待出来ます。
しかし現実問題として、穿孔の完全閉鎖は見込みがありますが、歯根破折の場合は閉鎖が
難しいだけでなく、閉鎖後も大きな応力がかかりますので簡単に割れてしまいます。親和性
の良い強力な接着剤が開発されれば今後治療が可能になるとは思いますが、現状の材料では
歯根破折の回復は不可能です。
また、歯槽膿漏によって破壊された骨が回復しない原因を、“原因を完全に排除しきれて
いない”ことに気付いていないようですが、ここに着目するようになると将来的に歯槽骨
再生も実現すると思います。
初期治療としての歯石除去は、上下を2ブロックに分けたスケーリング、麻酔を使って
上下左右の臼歯部と前歯の6ブロックに分けたスケーリング&ルートプレーニングを行う
よう保険規則に定められています。しかし、毎月行なうメインテナンスとしての歯石除去
はそのような規定がありませんので、全顎を1回で行います。
ペースト状のものを付けて最終研磨は除去面に再び歯石がつきにくくする処置として、
より丁寧な仕上げです。毎月歯石を除去することによる効果に比べれば、目だった効果
が認められないことから私の医院では滅多に行いません。時間と手間がかかる以外に仕
上げ研磨を行なうことによる弊害はないと思われますので、した方が良いけどそれ程
重要な問題ではないと思います。