日付、時間:2004年2月4日 14:18
氏名: M.H
所在都道府県: 愛知
職 業: 主婦
年 齢: 25歳
性別: female
質問:
昨年12月に右上第一小臼歯の治療をしました。神経はとっていません。その後風邪をひい
たのと同時に夜も寝れない程痛み、レントゲンを撮ってもらいましたが異常は無いと言われ
ました。1月になり顔を洗うと右小鼻付近に違和感を感じたため歯茎を見てみると第一小臼歯
から1cmの所に1mm位の白い点が3個あり頬の付け根辺りの歯茎に1cm位のしこりがありました。
押しても全く痛みはありません。神経が死に、それに伴う漏孔と根尖病巣かと思ったのです
が、先生はレントゲン(12月時点での)も異常なくしこりは反対側(左)にもあるし痛みもな
いなら骨隆起では?と言います。こんな所に骨隆起ができるのでしょうか。反対側とは明らか
に大きさ、形が違います。痛みもなく1ヶ月で1cmの大きさになる根尖病巣などないのでしょう
か。
第一小臼歯の神経は、電流を流して確認したところ何も感じなかったので死んでいるとの事。
でも犬歯との間に小さな虫歯があり、削ってもらったら痛かったです。神経に届くような虫歯
ではないそうです。12月に治療したのは第二小臼歯側です。死んだ神経と生きている神経が2
本あるという事でしょうか。
長々とすみません。しこりの原因は骨隆起でしょうか。それとも根尖病巣でしょうか。回答宜
しくお願いします。
感想:
初めてメールさせて頂きます。長々とすみません。宜しくお願いします。
上顎小臼歯部分にも骨隆起はありますが、状況から推測して歯髄壊死から根尖部の炎症
を起こしたものと思います。典型的な根尖病巣は、根尖部の骨を破壊しながら徐々に大きく
なりますので、1cmともなると最低でも半年くらいはかかります。しかし、上顎の前歯や
小臼歯の根尖が頬側に非常に近い位置にある場合があって、ほんのわずかな骨を破壊し
ただけで骨を突き破って粘膜と骨との間で成長するケースがあります。この場合、何の
抵抗もなく炎症が拡大しますので、1cm程度の膿に成長するのは簡単です。また、骨の破壊
がほとんどないのでレントゲンで確認することは困難です。
神経に届くような虫歯でないのに痛むというのは歯髄炎症もしくは歯髄壊死がある証拠
です。歯髄反応もなく、死んでドロドロになった神経に刺激を与えたら飛び上がるくらい
痛みを感じることもあります。それだけの状況でも歯髄壊死を推測できますが、抜髄に踏
み切る決断が着かない場合には、麻酔をしてそのしこりにメスを入れてみてはどうでしょ
うか。そうすれば、骨か膿かの区別が簡単につくはずです(腫れている時がベスト)。