歯の専門医である口腔外科の意見を聞いておくべきでしょう。

抜歯のリスク

日付、時間:2004年2月10日 20:47  氏名:  KS   
所在都道府県:  宮城  職 業:  主婦  年 齢: 34歳      性別:  female 

抜歯のリスク 質問:
 こんばんは。親知らずについてご意見をお聞かせください。
左下親知らずが斜めに生えており、やっかいなのは根が長く、太く、下歯槽神経に近い( レントゲンでは重なっているようにみえます)ので、抜歯のリスク(麻痺や出血)がある と言われました。そこで左下7番を抜いて、親知らずを生やせば、根の部分もスライドし て上がってくるので、そのときに抜く方法もある、と言われました。歯医者の先生は普通 はそんなことはしないけど、私の場合そのほうがいい、と言われました。左下7番 を抜歯する方向で考えていますが、不安なのは7番を抜くことのリスク、今は神経に近い (もしくは重なっている)のに、神経にさわることなく(問題なく)生えてくるのでしょ うか?
レントゲンがないのでわかりずらくてすみません。現在は左下親知らずは生えてきそうな 感じで、痛みなどは全くありません。よろしくお願いします。

回答  “私の場合そのほうがいい”と言われるとちょっと回答に困りますねぇ。 下顎の親知らずは常に下顎神経と隣り合わせで、抜歯にあたっては常に麻痺のリスクを背負 っています。その親知らずを抜くか抜かないかの判断は、担当する歯科医の抜歯技術と経験 に大きく左右されます。
 例えば私の場合、過去20年間におそらく2000本以上の下顎の親知らずを抜いてきたと思い ます。その中には当然レントゲン的に危ない歯も相当数含まれています。結果的に、それら を全て抜歯して、幸いに1度も麻痺を経験していません。あなたの歯が私の今まで経験した 範疇であるか、想像を越える危険な状態なのか判断できません。

 多少のリスクであるならば、親知らずを抜くのが常道です。一旦手前の7番を抜いてしま ったら後戻りできませんので、その決断をする前に抜歯の専門医である口腔外科(こうくう げか)の意見を聞いておくべきでしょう。できれば大学病院、少なくとも総合病院にある 口腔外科を訪ねて抜歯の可否を聞いてから判断すべきでしょうね。