日付、時間:Sun Aug 29 4:57:39 Japan 1999
氏名: 室井 淳
所在都道府県:福島
職 業:その他
年 齢:24歳
性別: male
ご意見・ご感想:
とても充実していてビックリしました。
“ウオーキングブリーチ法”は、外傷や歯髄の損傷によって生じた変色に有効な無髄歯の漂白
方法です。
30〜35%過酸化水素と過ホウ酸ナトリウム粉末を練和してペースト状にして、綿密に根管充填
された髄腔内に入れる処置を毎週1回、漂白程度に応じて4〜15回行います。治療期間が長く、
歯頚部歯根吸収の危険性もありますので、過酸化尿素ゲルを使った改良ウオーキングブリーチ法
の方が好まれる傾向にあるように認識しています。
“改良ウオーキングブリーチ法”は歯列をカバーするカスタムトレーを作成して、患者自身が2時間
おきに開放された髄腔内に過酸化尿素ゲルをシリンジで注入してカスタムトレーを被せます。
過酸化尿素ゲルは歯肉に触れても安全性が高く、治療期間も大幅に短縮されるといわれています。
質問:
前回もお聞きした件なんですけど、ウオーキングブリーチ法で30%過酸化水素と
過ホウ酸ナトリウム粉末を混和したペースト状の漂白剤を使って歯を漂白する方法で両者をどの
くらいの割合で混ぜたものを使うのでしょうか。
実際、私の先生と一緒に混ぜたときは過ホウ酸ナトリウムが溶けきれなくてざらざらした感じでした。
先生のおっしゃるペースト状と言うものになるには他に何か混ぜなければいけないのでしょうか。
等量を混ぜたときはざらざらしか感じだったのです。ペース状となる薬品の作り方を詳しく教えて
下さい。
ご意見・ご感想:
返事がすぐに返ってくるのでありがたいです。
回答:
過酸化尿素ゲルは現在日本では認可されていないので入手は困難な状況ですが、遠からず
認可が下りるものと思われます。一方現状でも入手の可能な30%過酸化水素(原液)と
過ホウ酸ナトリウム粉末ですが、操作には慎重な対応が必要かと思われます。
ご存知のように、30%過酸化水素は皮膚や歯肉に直接触れると、きつい“やけど”になります。
私自身この薬剤を使ったことがないので実際の臨床上の留意点とかは知りません。
混和に関する分量は適当だそうです。また、30%過酸化水素と過ホウ酸ナトリウム粉末は基本的
には混ざることなく、“砂と水”のような状態をスプーンのようなものを使って注入すると聞いています。
その際他の薬剤等は使用しないということです。