日付、時間:2004年2月18日 22:41
氏名: しい
所在都道府県: 東京
職 業: 会社員
年 齢: 28歳
性別: female
質問:
先生にお尋ねしたいのですが、今、前歯をオールセラミックかメタルボンドかハイブ
リッドセラミックのどれにするか悩んでいます。私としてはオールセラミックにしたい
と考えているのですが、強度が心配といういろんな意見があるので検討中です。くわし
くそれぞれの特徴を知りたいのですがよろしくお願いします。
ハイブリッドセラミックはこの際、話にならないでしょう。メタルボンドと保険でできる
硬質レジンの中間で、硬質レジンより少し良質でメタルボンドとり少し安いだけ。裏を返せ
ば、保険の硬質レジンとほとんど同じなのにとんでもなく高額。
欠損歯があってブリッジの場合は、強度の面からオールセラミックは使えません。オール
セラミックは一本、一本単独の場合に限って適応であることが前提です。その場合のメリッ
トは、何と言っても審美性です。歯肉に金属色を反映することなく、より自然な光沢と色調
を提供します。メタルボンドも金属アレルギーが少ないものの、オールセラミックの場合は
皆無といっても良いかと思います。費用は、医院によって多少異なるかもしれませんが、
ほぼ同じ金額設定のところが多いように思います。壊れた時の対処も医院によって異なり
ますが、その都度新たな料金を支払うことを含めて、納得できるようであればオールセラ
ミックの方がお勧めかも。また周囲が全て健全歯で1本だけの選択であれば良いかもしれま
せん。
欠点はご指摘のとおり、強度です。ブリッジに適応しないとか破折し易いということです
が、それを少しでも補うために、より歯を小さく削りますので有髄歯には不向き。そして、
土台ごと壊れたり脱離したりという事態を招く恐れがあります。全国的にオールセラミック
が普及しないことが、何かを物語っています。私の医院でも過去20年で2〜3例だけです。
回答:
ご自身で納得されるのであれば、オールセラミックでよろしいのではないですか。
私が、患者さんにお勧めしているのは全て保険適応のものです。前歯であれば、硬質レジン、
奥歯なら銀歯。ごう慢な言い方ですが、私レベルの根管治療、そしてメインテナンスをもって
しても、必ず作り直さなくてはならない事態が往々にしてあるからです。そんなつまらない
ものに余計なお金をかけないで、ケアにつぎ込んで同じ過ちを繰り返して欲しくないという
願いからです。
回答:
補綴物の料金は歯1本単位で表示されます。東京あたりですと平均10万円くらいでしょうか。
ブリッジの場合は、通常欠損した歯と隣接する2本の歯に補綴しますので X3 になります。