日付、時間:2004年3月10日 4:30
氏名: tm
所在都道府県: 大阪
職 業: 自由業
年 齢: 33歳
性別: female
質問:
はじめまして。早速質問させていただきます。現在右上5本ブリッジの最中です(5.7が
ありません)。仮歯をつけていて2回目の診療の時につけなおしてもらってからちょっと
食べるときに具合が悪いなと思っていましたら下の犬歯が痛み始めまして(もともと犬歯
から犬歯にかけてかなりちびた歯になっています。エナメル質もかなりすり減っています)
知覚過敏はたまにあるのでそうかと思っていました。歯茎も磨きすぎで炎症気味になって
いたようです。
先生は即「神経がやられている」とおっしゃいました。それからしばらく痛んでいたん
ですが歯茎が治って痛みはなくなりましたが昨日から顎が腫れてきました。全体的にあご
が痛いのですがやっぱり痛かった歯の下あたりが特にいたんでいました。これはもう仮歯
の具合をなおしてもらおうと歯医者さんに行ってきました。まったく噛めていない状態だ
ったのをかみ合わせるようにしていただきました。レントゲンには悪そうな所は何もうつ
っていません。
「噛み合わせが悪くて特にいたんだ歯の辺りに力が掛かってしまって炎症を起こしてい
るのかな」と訪ねたら先生は「神経を抜いた方がいい」と言うばかりでした。結局噛み合
わせをなおしていただいて帰りました。とりあえず様子を見るつもりです。もし顎の痛み
が治まらなかったらやっぱりその歯が原因でしょうか。ちなみに犬歯の奥3本は神経がな
くかぶせています。とっても不安です。
感想:
とってもとっても感動的なホームページです。これからも見続けます。がんばっていた
だきたいです。でも無理なさらないでくださいね。読んでいただいてありがとうございま
す。
現在治療中の上顎臼歯とすでに抜髄済みの下顎3本は疑いの対象になります。しかし、
レントゲン的に問題のなさそうな犬歯は最も疑うべき存在です。レントゲン的にむし歯が
確認できれば当然のことですが、むし歯が無くても歯槽膿漏の進行にともなって歯髄壊死
はありますし、過去の打撲などの既往は無論のこと、何も思い当たる記憶がなくていつの
間にか歯髄壊死という事例も少なからず見受けることがあります。
レントゲン的にもおそらく確証を得ることができない時期だと思いますので、診断には
相当勇気の必要な状況のようですが、そこまで言うからには相応の証拠を診たように思い
ます。診断は、過去の既往と現症、それを分析する経験と能力に大きく依存するような状況
です。私が同じような診断を下した時の的中率は95%程度ですが、担当医の的中率がどの
程度なのかを把握することができないので的確な回答はできません。
とりあえず他の歯科医に行ってみようと思っています。右顎の腫れはあるものの食べると
きは全然平気なので・・・。でもってもしこの歯の歯髄を取って根を治療した場合あとはか
ぶせ物をする事になるのでしょうか?
歯のカタチ(まだ歯の形は結構残っているので)を残して治療することは不可能なことです
か?
中が虫歯だらけなら無理でしょうけれど・・・。もしかぶせることになる場合保険のきく白
い歯はコンポジットレジン、インレー、 クラウンと他の方の質問の回答にに記してありまし
たがこれのどれかになると言うことですか?
この3つなら間違いと言うことは先生の他の方への回答から理解しています(これらは保険
がきくと言うことですか?)。あまり専門の用語がわからないのでだめな物の名前がよくわ
かりません。これだけは避けたい白い歯を教えてください。
回答:
10年前にレジン充填の既往があるということでしたら、ますます怪しい。でも周囲の歯
の診査を含めてできるだけ確証が得られた段階で処置に踏み切りたいものですね。
最終的な修復処置は歯冠崩壊状態によりますが、レジン充填が有力です。もしさし歯に
する場合は保険の硬質レジン前装冠にされれば問題がないでしょう。高額な保険外治療に
は反対です。そのお金はメインテナンスにつぎ込んで、今以上歯が悪くならないように
するのが有益な選択です。
2日後に薬を詰めてもらってレジンで被せました。たぶん、今まで行っていたところだっ
たら歯髄を取ったところは間違いなく歯を削ってセラミックか保険のきく歯かを被せるは
ずだったと思います。歯の形が残っていても。歯の形が残っているところはこういう治療
もありなんだなってちょっとうれしいビックリでした。きっとそのうち被せるしかなくな
るとは思うんですがそれまでは自分の歯で(ちびていますが)いられることはうれしいで
す。
先生は歯髄を取ってしまった歯はたとえ歯の形が残っていても削って被せてしまう派ですか?
先生によっていろいろな考え方があると思うので先生の意見も聞いておけたらうれしいです。
回答:
将来的には歯冠破折や変色によりさし歯にしなくてはならない時期が来ますが、それま
では、詰めるだけにしておいた方が“歯の長持ち”という観点から圧倒的に有利です。