日付、時間:2004年3月17日 20:38
氏名: SK
所在都道府県: 秋田
職 業: 自由業
年 齢: 38歳
性別: male
質問:
はじめての質問ですがよろしくお願いします。虫歯が滲みるため12月中旬に左上の
犬歯を麻酔をして抜髄しました。しかしその日から鼻の付け根あたりをおすと腫れ物に
触れる様な痛みがあり、何もしなくてもじりじりした腫れぼったい痛みも続いています。
ただ叩いたり噛んだりしてはほとんど痛まないのです。初めの頃は治療中リーマが根管
の奥にはいるとズキンと痛みましたが、根管治療で拡大清掃した後はそれがなくなりま
した。しかし鼻の横の押した痛みとじりじり感はあまり変わりません。あとは1週間お
きに根管内の薬の入れ変えを2カ月程続けていたのですが、痛みは多少軽減したものの
いっこうに快方に向かいません。
主治医は「根管内は十分きれいになっていますので、詰めて様子を見ましょう。」と説
明して根充しました。しかしその後3週間経っても痛みはそのままです。医院では「かみ
合わせかもしれない」とか「しばらく様子を見てください。」というだけでとても心配で
す。
私の場合、X線写真やEMR?を使ってリーマが根の先まで達していることを確認して
拡大清掃した様ですし、根充もかなり丁寧にした感じです。レントゲン写真でも問題なさ
そうです。これでも痛みが治まらないというには別に原因があるんでしょうか?
例えば根管が途中で分岐して神経を取り残しているとか、犬歯は必ず1本というもので
しょうか?
ただ、叩いてても痛みがないのが不思議なのですが、歯根膜や根管以外に何か原因は考え
られるのでしょうか?
このまま自然に治るとは思えなくなり転医も考えていますが原因が分からず不安になって
います。お忙しいとは思いますがご意見をお聞かせ願えれば幸いです。よろしくお願いい
たします。
感想:
大変有意義なホームページで参考になります。
分岐というか2根管の可能性はあります。レントゲンで確認できるほどの根管であれば
見逃すこともないと思いますが、確信をもって探せば探し当てられるものです。その確信
とは、これが現実問題として非常に難しい。
日頃の根管治療に余程自信があれば、「治療した根管に関しては絶対間違いが無い。そ
れなのに痛みがあるということはもう1根あるはず。」と確信を持つことができます。し
かし、無用な薬に頼っているとこの薬が悪いのかそれとも効果が弱いのかなどと余計な要素
を疑って肝心なことを見逃してしまいます。
根管治療の基本は、あくまでも完璧な機械的清掃と完璧な根管閉鎖(充填)だという信念
に基づいて治療されている先生に治療していただくしか解決方法がないのかもしれません。
あとそれ以外に考えられる要因としては、使用した根管治療薬や根管充填材の影響もあり
ます。まっとうな根管拡大が為されるまでの痛み…これは当然のことですが的確な根管拡大
は1日で行なうべきです。それによって引き起こされた痛みを除去しようと様々な
有害な薬(私の私見です)を使った可能性があります。
またそれによって引き起こされた痛みに対して(良かれと思って)更に有害な充填薬を使っ
た可能性もあります。
薬など一切不用。完璧な根管拡大と生体親和性のよい根管充填材だけを使用すれば良かっ
たのではと思います。有害とは言いましたが、所詮薬剤ですのでその効果も薄れてくるはず
ですので、完璧な閉鎖が行なわれていたとすれば治癒する可能性もありますので、無用に
つつきまわすのではなく、許容範囲の中でもうしばらく経過を見るのも一つの方法です。