1回か2回で結果を出すような歯医者を探すしかないでしょう。

連結冠の可否

日付、時間:2004年3月24日 21:07  氏名:   T.K   
所在都道府県:  東京  職 業:  会社員  年 齢: 34歳      性別:  male 

連結冠の可否 質問:
 セカンドオピニオンとして質問させて下さい。私は前歯6本が義歯です。ただブリッジに してるのはなく、歯を小さく削ってその上にセラミックをかぶせてあります。半年前くらい に前歯茎の手術もしました。そして、セラミックをかぶせて完成したのですが、どうも前の 歯茎を手術した関係で歯と歯の間の三角の部分に多少の隙間があき、しゃべるときにどうし てもしゃべりずらくなんか舌ったらずのようなしゃべり方になってしまいました。
 先生にこの隙間を埋めるために再度作りなおしてほしいといったが、このくらいの隙間は どうしょうもないとのことでした。しゃべりにくいのはこの隙間のせいだけなのかよく自分 でもわからないのですが、隙間の部分にガムを細長くして6本の隙間部分にそってはめこむ としゃべりやすくなります。無理いって全部こわしてもらい、今はプラスチックで6本全部 連結にしています。ただ、今連結して、隙間はなく前よりはましなんですが、まだ舌ったら ずの感じが多少残ってしゃべりにくいです。  今先生に、セラミックにするのに前歯を6本連結にするか個別にするか決断をせまられて てどうしようか非常に迷っています。また、個別にして隙間を最小限にしてもらいまた、し ゃべりにくかったらどうしようという思いもあるし、連結にたほうがまだましだったので無 難に決断して連結にするか、どっちにしたらよいでしょうか?
また、6本すべて連結にした場合今後考えられる問題はおきますでしょうか?教えて下さい。

回答  歯および歯の形態を失った段階で、歯肉が平らになった状態に、本来の形態を復元すれば その時点では少なからず隙間ができてしまいます。その場合、或る程度の隙間は装着後数か 月か数年で歯肉形態の適応により解消されます。それを装着直後に隙間がないような形態を あたえたとすれば、不自然で汚れの貯留を招いて歯肉炎症を呼び起こす結果になってしまい ます。
 技術的な面から言えば隙間をなくすことは簡単です。しかし歯医者の立場として、隙間を なくすような補綴物は歯槽膿漏を助長する最悪の因子ですので絶対行なってはならない選択 なのです。隙間が患者さんにとって不評であることは百も承知していますが、歯の寿命を 縮める補綴物は良心を捨てるか無責任に徹しない限り譲れない一線なのです。

 何の為の手術だったか、その結果何が予測されるかによっては隙間のことなど構っていられ ないという可能性があります。強度面では連結した方が強いと考えられますが、多数歯を連結 した場合、その中に1本トラブルが生じただけでも原則として全てを作り直さなくてはならな いという問題があります。また、多数歯が一度に脱離することはなく、応力の関係で必ずどれ か1本が脱離する可能性が高くなります。その脱離に気付かず数か月以上放置しておくと、 最初に外れた歯のむし歯が急激に進んで全く使い物にならなくなるケースがあとを絶ちません。

 周囲の状況から、歯医者が連結を勧めるケースもありますが、連結にしなくて済むケース であれば単冠を選択するのが基本です。本来、連結にした場合と単冠のリスクを全て納得し ていただいた上で患者さんに決定していただくのが筋なのかもしれませんが、基礎知識を 含めて何十時間もかかる話なので実践は不可能でしょう。


返信:2004年3月24日 22:42
大変お忙しいところ早速のご回答ありがとうございました。大変参考になりました。
やはり、歯科医としては単冠を進めるのはごもっともですよね。私が現在通院している先生 も単冠をもちろん進めていたのですが私のわがままで、一度こわしてもらったのです。 仕事上、しゃべりにくいというのが非常に嫌でそうしたのですが多少のことであれば慣れも でてくるのかなあと思います。これで、なんか気が楽になったような気がします。 本当にありがとうございました。