日付、時間:2004年3月31日 12:39
氏名: Y.Y
所在都道府県: 香川
職 業: その他
年 齢: 23歳
性別: female
それから治療は河田先生の所でうけたいのですが、虫歯の親知らずの抜歯・治療も含めて
週何回位、全体でどのくらいと考えておけばいいですか?
乳歯の抜歯はその後の治療方針が決まってから…と思い、今まで地元の歯医者さんでも抜歯
を拒否し続けてきたのですが、どちらにしても早く抜いた方がいいんですよね。歯には人一
倍気をつけているつもりなのですが…。私のような者でも毎月のメンテナンスを行えば何十
年後には人並みに追いつけるでしょうか。不安でいっぱいです。
感想:
先日はありがとうございました。また直接いろいろ伺いたいと思います。
後続永久歯のない|Eは不幸な生い立ち
ですが、それにしても23歳で6本の無髄歯は少し多すぎます。私の医院で同じような実例を
みてみますと、それ以降毎月のメンテナンスを継続された患者さんが40歳になっていますが、
無髄歯の数は6本のままです。また歯槽膿漏の進行は来院当初のままですので、40歳にして
は上出来の範疇に入っています。ということで、今からだと十分間に合うと同時に、生涯
入れ歯なんかの世話にならずに済む可能性が高いと思います。
その不幸な|Eは、インプラントを
前提に早や目に抜いた方が良いでしょう。また上顎の親知らずもなるべく早や目に抜くべ
きと診断しておりますが、それらの抜歯は簡単な処置ですので決断さえつけば地元で抜いて
もらってもいいですよ。それ以外の下顎の親知らずや舌側転移した右下5番の抜歯はちょっ
と決断もつきにくいだろうし、技術的にも少し厄介なのでこちらで抜かれた方が良いかも
しれません。やけに抜歯すべき歯が多いので戸惑いがある場合には、せめて
|Eだけでも早や目に抜くように心がけて
下さい。
さてインプラントについてですが、抜歯してから植立可能な状態に骨が回復するには約1年
かかります。骨の欠損形態から推測して早ければ半年後に植立が可能かもしれません。そこで
私からの提案として、メンテナンスとその他のむし歯チェックのために月1回通っていただい
て管理方々必要があればそれなりの治療を行ないながら植立可能な時期を模索するという形
でどうでしょうか。
インプラントの植立直後は抜糸のために1週間後にもう一度来ていただく必要がありますが、
それ以外は月1ペースで十分だと思います。またインプラント植立後、下顎ですので3か月の
治癒期間を待って上部構造の作製に取り掛かりますが、それも1回余分に来ていただくだけで
できると思います。
アレルギー体質に関しては間違いなく成功率が最大5%程度低下するはずですが、通常が95%
程度ですので90%以上成功する可能性があるはずです。インプラントは、初期の拒絶反応を
クリアしてメンテナンスさえしっかりしていれば、生涯…と言えば大げさすぎるかもしれませ
んが、何十年の使用に耐えることも可能です。万が一、インプラントに失敗するような事態に
なってからでも致命的な骨欠損は避けられると思いますので、それからでも歯牙移植の可能性
は残されています。
感想:
先日は本当にありがとうございました。去年からずっと迷っていた乳歯の問題にもイン
プラントの方向でようやく決断がつきました。また前回のご返事を頂いて、今までとても神
経質になっていたので安心することができました。これからよろしくお願いします。
回答:
部分入れ歯は1か月経過後です。歯茎は今以上下がる可能性が高いと思います。それだけ
骨破壊が進んでいるからです。だからといって、抜歯の時期を遅らせればそれだけ破壊が進
んで、もっと歯茎が下がってしまいます。
抜歯すべき下顎の親知らずは右ですので、抜歯するなら日を改めるべきです。