日付、時間:2004年4月13日 14:27
氏名: F
所在都道府県: 福島
職 業: 会社員
年 齢: 31歳
性別: female
質問:
ご相談がありメール差し上げます。 今までろくに歯科にかからず、最近通っている歯医
者で重度の歯周病だと診察を受けました。 歯周病の手術を受け、その際に三分の一の歯を
抜くと言われたのですが、歯茎がやせ、ぐらつく歯以外の歯は残す方法はないのでしょうか?
説明も十分に受け、献身的な歯医者さんで信頼はしているのですが、薬やレーザー治療があ
ると聞いた事もあり、ご意見を伺いたいと思います。 どうぞ宜しくお願いします。
歯槽膿漏の治療は、色々手を尽くしても多少の延命がせいぜいという認識が一般的です。
手術にしても薬やレーザーも、骨移植・造骨も然り。あらゆる手立てを講じて最善を尽くした
というポーズをとって、最終的にブラッシングを徹底して歯肉炎症を抑えて表面的な健康歯肉
を獲得して、気休め程度の延命を計る。相当皮肉っぽく言ってしまいましたが、これが今の
歯科医療の現実です。
ここに抜けている方法として、私が常々申し上げている「徹底的に歯石を除去して、そのあと
も毎月歯石を取りつづける」という治療があります。抜歯の診断を受けた歯がどの程度か分かり
ませんが、余程グラグラでない限り、この方法でとんでもなく延命することが可能です。
「歯石には病原性がないので除去する必要がない」なんてとんでもないことを提唱した有名人
が歯科界に出現して以来、この考え方が歯科界の主流となって国民の歯は悪化の一方です。私の
アドバイスに従って、「歯石を取ってください」と歯科医院を訪ねても、根底にこの考えがある
ものですから歯石をとってくれたとしても結構いい加減なのが多いようです。
ブラッシングはできるだけ丁寧に行なうべきですが、それ以外の処置は二の次にして、とにか
く徹底的に歯石除去を行なってくれるよう頼むか、そのような医院を探し当ててください。