中途半端な治療が痛みの原因。

根管治療中

日付、時間:2004年5月5日 1:11  氏名:  MI   
所在都道府県:  東京  職 業:  会社員  年 齢: 50歳      性別:  female  

根管治療中 質問:
 今、根管治療中(6)ですが、歯茎が腫れて、激しく痛み抗生物質を飲んでいました。 HPでは病巣を取ってしまうようにしないとまた再発すると書かれています。それは丁寧な 根の掃除だけですか?
十数年前に(6)の神経を抜いてブリッジをかぶせたときに抜き方が不完全であったようで、 翌日から数日激しく痛み内出血がありました。昨年秋、歯茎が腫れて一週間程痛かったので すがまた最近腫れてきましたので治療をはじめました。

 根は3本ありそのうち1本は清掃完了しレントゲンで見るときれいに先まで充填されてい ます。反対側の根の下横に黒い丸い塊が映っています(膿胞?)。その病巣のある方の根を 掃除始めた翌日から歯茎が腫れてきました。激しい痛みで昔神経を抜いた時に内出血した部 分が腫れあがりました。抗生物質を昨日まで4日間飲み痛みはほとんど収まり腫れもだいぶ 引いてきましたが、歯茎の下がまだしこっています。治療を再開すると又腫れるのではと恐 れるのですが治療の再開時期はどのへんではじめるものでしょうか?
レントゲンで黒く映る部分は根の掃除だけではなくならない気がするのですが、通常どのよ うな手順の治療になりますか教えてください。麻酔をかけて悪い部分を取るというのは歯茎 を切って膿を出すと言うことになりますか?
丁寧な掃除と言いますのは千差万別でしょうがどのくらい時間がかかるものでしょうか。 長くなって申し訳ありません。宜しくお願い致します。

回答
 根尖部の排膿が著しい場合には、一時凌ぎとして切開→排膿は有効な手段です。しかし、 根尖部の病巣を取るという目的で手術しても根本的な解決にはなりません。根尖部の病巣は 、あくまでも歯根内に貯留した汚物によるものだからです。無論、汚物を含んだ歯根を抜き 去ることが最も簡単で確実な方法であることは周知の事実です。当然のことながら、抜歯は 極力避けたいところですので、その汚物だけを除去する処置(根管治療)を行います。  この汚物を取ることが根本的な治療であるにも関わらず、それをいい加減にして薬で処理 することばかり熱心なのが一般的です。これが、根管治療の治癒率を悪くしているばかりか、 余計な苦痛を与えているのが現状です。

 根管清掃(拡大)に要する時間は熱意と技術によって大きく異なり、時間さえかければ 良いというものではありません。私の医院では、他の患者さんの治療の合い間ということ もあって、大臼歯なら3時間程度ということは珍しいことではありません。おそらく、その 治療にだけ専念すれば、1時間くらいでしょうね。
 余程排膿が著しいときを除いて、根管治療は即刻始めるべきです。無論その時には麻酔が 必要と思われますが、それは歯茎を切ったりするためでなく、根管内に存在する汚物を確実に 取るための麻酔です。治療が的確であればあとの痛みはないはずですが、そうでなければ どのような状況でも痛みをあとに残します。


返信:2004年5月5日 15:53
 早速ご返事戴きまして本当に有難うございました。
最初の根の掃除は10−15分程度でした。主治医は今後は長くかかり、避けたいけれど最 悪歯根切除になるかもという話もありました。消毒に時間をかけることになりそうで心配で した。一月に一度歯周チェックをして下さるし、治療の説明もよくしてくださる親切な主治 医なのですが・・・。
根っこの問題は人間関係も含めて本当にむつかしいですね。そんな中で河田先生がこのHPを 続けてくださり質問にご返事まで戴けること深く感謝しております。治療は明日よく聞いて から決めたいと思います。