日付、時間:2004年5月5日 16:23
氏名: MI
所在都道府県: 東京
職 業: 会社員
年 齢: 59歳
性別: male
質問:
よろしくお願いします。経緯ですが、昨年、差し歯の左中切歯(30年前に治療したもの)
と虫歯を治療してレジン充填した右中切歯および左右側切歯の計4本を審美性の観点からセ
ラミックスメタルボンドクラウンに変えてもらいました。差し歯の左中切歯以外の3本は神
経を抜かずに麻酔をかけて切削されました。昨年7月に4本のクラウンが仮付けされ、この
うち3本が今年に入って順次外れたため本付けされ、現在、左中切歯1本が仮付けのままで
す。質問は以下の通りです。
オールセラミックは審美性には優れていますが、全てをセラミックで作るため強度が弱く、
それを補うために厚みを必要とします。その分歯牙の削除量が多く生活歯には不向きです。
従って、生活歯の修復を行なうこの度の選択としてはメタルボンドの方が正解です。この
件に関しては誤解があるようですね。
それにしてもどの程度の削除を行なったのか。我々が必要と思われる量を削れば、たいて
いの人が「こんなに小さく削られてしまった」という印象を持つようです。通常歯科医が
必要以上に削ることはないと思います。それでも生活歯である限り歯髄炎を引き起こす可能性
は避けられません。問題の右中切歯ですが、「暖かいものを食べると沁みる」ということです
のでかなりの歯髄炎だと思われます。歯髄炎を治めるための塗り薬が効いてくれれば良いので
すが、その状態だとちょっと期待薄のように思います。最終的には抜髄という選択になって
しまいますが、その際、最終的なセメントでセットされていますので、クラウンの裏側に穴を
開けて抜髄ということになるでしょう。そしてその穴は、レジンで塞ぐことになると思います。
このような事態をさけるために仮止めされていたのに、セットされてからの発症となってし
まったことはちょっと皮肉ですね。
回答:
かつて芸術的?に細い形成というのを見たこともありますが(2mm程度)、上顎の1|1
ですと5〜6mm、2|2だと3〜4mm程度でしょうか。従ってちょっと細いような気もしますね。