日付、時間:2004年5月18日 10:22
氏名: UH
所在都道府県: 埼玉
職 業: 主婦
年 齢: 42歳
性別: female
質問:
9才の息子が、上級生にエアガンで至近距離(50センチくらい?)から、口を撃たれ、
左の中切歯(1)が欠けてしまいました。歯の裏面の下3分の1くらいが無くなり、歯
の前面は薄い状態で、ほぼ元の長さで残りましたが、先端がギザギザしていました。
すぐに歯科に連れて行き、根っこも神経も痛んでいないので、ギザギザした部分をなめ
らかにし、人工のエナメル質(という説明でした)を補填する治療で終わりでした。
成長期ということで、すぐには差し歯にすることは出来ず、18才くらいになったら、
差し歯にするようなことをいわれました。相手に治療費、今後の補償などを請求するつ
もりですが、差し歯も一生使えるものではないでしょうし、何歳くらいまでの、どの程
度の治療を目安に、相手と交渉したらいいでしょうか。よろしくお願いします。
何も必ずさし歯にするわけではなく、そのまま問題がなければ生涯使える可能性もあります。
また、反対に神経が死んでしまって抜髄→レジン充填。さらにさし歯にしなくてはいけない
可能性も当然考えられるでしょう。そのさし歯も何回か作り直すことになる可能性や、最終的
に抜歯になることも想定されます。その際、インプラントにするのかブリッジにするのか。
将来を考えれば、その可能性は無数にありますのでそれらを金額で計算することは全く不可
能です。抜髄+さし歯で15万円程度。インプラントが35万円程度。裁判的なことは分かりません
が、そんな細かい数字を計算しても解答が得られないのではないでしょうか。今後必要と思わ
れる治療費の計算よりも、そのような将来の不安と実質的な傷害を与えたことに対する慰謝料
として、お互いに納得のできる相当額で話し合うのが良いのではないでしょうか。個人的には
歯を1本失ったものとしての保証でも良いと思います。歯1本の値段は傷害保険の会社に問い
合わせれば分かると思いますよ。
追加:
参考になるかどうかわかりませんが、自動車事故などによる歯の欠損の場合、自賠責の基準
になりますが、3本以上の歯に歯科補綴を加えたような場合には後遺障害の一番下の14級と判
断され、75万円が支払われるようになっております。ちなみに5本の場合は13等級で139万円と
なっております。
また後遺障害を認められた場合、慰謝料が支払われます。13等級の場合は57万、14等級の場
合は32万になっております。これはあくまでも後遺障害に対する慰謝料です。それ以外に治療
が終わるまでの間、一日4100円が支払われます。ただ支払い対象日数には別途規定があります。
自動車事故による場合は以上のような感じになっておりますが、今回のような殴られた場合の
金額は裁判によって決めてもらわないとなかなか難しいんじゃないでしょうか。