日付、時間:2004年6月8日 9:24
氏名: もも
所在都道府県: 東京
職 業: 主婦
年 齢: 46歳
性別: female
質問:
はじめまして、(6)の虫歯の治療をして1ヶ月になります。始めは象牙質まで削りふたを
しましたが、痛みが取れないために神経もとりました。神経を取った後にふたをしたのです
が、激痛がおこり、麻酔をしてふたを削り、根の炎症が起こっているようだからと、根の洗
浄をしました。ふたはかぶせずそのまま1週間痛いときには痛み止めをのみ次の治療までしの
ぎました。
1昨日また麻酔をして根の治療(洗浄)をしましたが、治療後に激痛がおこり、夜に病院
に連絡をしたところ、痛むのは仕方がないので痛み止めを飲むように言われました。ロキソ
ニンを飲みましたがあまり効かず、夜も眠れませんでした。昼間はなんとか痛み止めが効き、
昨日の午後に洗浄に行きましたが、また治療後激痛がおこり、夜眠れませんでした。先生は、
根管治療は1・2回で治療後は痛みはでない、と書かれていらっしゃいますが、私の場合は
どうなのでしょうか。
治療のたびに痛みが酷くなり、非常に憂鬱です。転院したほうがよいのでしょうか。よろ
しくお願いいたします。
感想:
いろいろなホームページを見て、ここにたどりつきました。わらをもすがるつもりです。
お忙しいのに患者本位の丁寧な解説をなさっていらっしゃる先生に感服いたします。
的確な“根管治療は1・2回で治療後は痛みはでない”ということで、あとあと
痛みが長引くということは的確でないということです。今のまま治療を継続して仮に痛みが
遠のいたとしても、今度は根尖病巣に発展する懸念が残ります。的確な根管治療のできる歯
科医を探すのは大変なことだとは思いますが、転院すべきでしょうね。
神経に到達する程のむし歯を抱え込むと、多かれ少なかれこのような事態を招いてしまい
ます。むし歯が発生して“夜も眠れないくらいの痛み”を発するまでが約6年。“ちょっと
しみだした”というのは本の1か月前です。この時期の処置としてはほとんどが抜髄になって
しまいます。その半年前くらいですと何の痛みも感じていないはずですが、それでも今回の
ケースのように抜髄になってしまいます。
早めの治療というのは、むし歯発生からせいぜい3年以内に見つけて治療することです。
その為には普段からのメインテナンスで進行を抑制すると伴に早期発見に心がける以外有効な
手立てはありません。
「3本のうち、内側の1本が貫通していると思うよ。」と言われました。確かに内側が特に
痛みました。治療後、抗生剤を飲むように指示されました。治療後に痛みがありましたが、
現在はほとんど痛みがありません。信じられないほど楽になりました。河田先生のアドバ
イスどおり転院して正解でした。
こんなにも病院によって先生の腕に差があるものなのでしょうか・・・。
ただ、ひとつだけ気になることがあります。そこで、新たにお尋ねしたいのですが、河田
先生は、洗浄が完璧ならば貼薬は必要ないと書かれていらっしゃいますが、今回の私の歯
の治療の場合はなぜ貼薬をしたのでしょうか。もし、お時間がおありでしたら、ご返答願
えれば幸いです。読んでいただいてありがとうございます。
回答:
貼薬は歯医者の常識だからです。“常識=真理”ではないけれど、大学教育で教わった
方法から脱却することは非常に困難なことです。治療の基本はあくまでも完璧な機械的
清掃です。そこが抑えられれば、有害な薬の貼薬は無用ですが、時としては弊害を生じ
ないことがあります。それと歯科治療に使われる薬
が有害だと思っている歯医者は私だけなのかもしれません。