日付、時間:2004年6月8日 13:40
氏名: m.m
所在都道府県: 新潟
職 業: 会社員
年 齢: 29歳
性別: female
質問:
以前治療した差し歯がだめになって、差し歯を作り直さなければだめだといわれました。
その際、何の説明もなく仮歯をつけられましたが、仮歯は保険がきかないからといって実費
を取られました。
こちらのホームページでは仮歯は歯を削る費用に含まれるため、そもそも無料だというお
話ですが、新潟県歯科医師会に問い合わせたところ、「その歯医者が言うとおり仮歯は保険
がきかないのでその歯医者は何も間違ってない」と言われました。別の歯医者にも聞いてみ
たのですが、そこでは逆に、保険はきくし何も問題はないといわれました。何で、こうも医
者によってまちまちなのでしょうか?どちらが正しいのでしょうか?
だいたい、本来型取りの間の仮歯のはずなのに今回はさし歯をとって蓋をしただけ・・・、
型取りは?ときくとそれは次回やりますといわれました。それでは今回の治療はいらないん
じゃないですか。型を取るときに外して仮歯をつければいいんじゃないですか。長引かせて
るとしか思えません。
一般人は医者の言うことになかなか反論できません。「仮歯について」と「今回の治療の
必要性」二点についてお答えいただきたいです。よろしくお願いします。
仮歯に関する保険規則の解釈は、どうにでも解釈できる法律同様とんでもなく曖昧です。
私の医院では無料で行っていますが、これはこの手のトラブルをさけるためのサービス精神
に起因すると自分では言い聞かせています。
仮歯は形成料に含まれていると言う解釈がある一方で、奥歯などは本当に含まれているの
か疑いたくなる費用ですし仮歯を作ることは義務付けられてはおりません。また、ブリッジ
や歯槽膿漏治療にあたっては、同じ仮歯を作った際に仮歯の製作費用は別途に保険請求でき
る仕組みになっています。ということは、ブリッジや歯槽膿漏治療以外の仮歯は保険適応外
という解釈が歯科医の中では一般的です。特に東京あたりでは、当然の如く仮歯の保険外請
求が行なわれているように聞いております。実際技工所で作った場合、数千円かかりますの
でとても1500円の形成料に含まれるという解釈は成り立たないように思います。
“今回の治療”がどのような意図があって行なわれたかを推測することはできません。仮
歯によって不健全となった歯肉の清掃や最終的な補綴物製作にあたっての最終チェックみた
いな意味合いがあったのかもしれません。最終的に満足できる治療を行なうに当たって、
それぞれに多少の手法や思惑の違いがあっても、それをどうこう批評する立場にはありませ
ん。しかし、それらの処置内容や思惑を誤解がない様に説明する義務を怠ったことに対して
は世間の評価がおのずと下されるべきだと思います。