日付、時間:2004年6月15日 5:33
氏名: YH
所在都道府県: アメリカ
職 業: 会社員
年 齢: 38歳
性別: male
質問:
アメリカに滞在しています。数年前に神経を抜きクラウンをかぶせた左下顎の第2第3
大臼歯があるのですが、突然痛み出しました。ホームページを見る限り根管治療後の感染
のようで、大学病院の歯科を受診したところ、やはり両方の根管治療後の感染であり、再
治療(根管治療)をすべきと言われました。いろいろなホームページを見るに困難そうに
思えます。今のところ、抗生剤で少し痛みは治まっていますが、このまま抗生剤で様子を
見た上で、治療をした方がいいでしょうか。滞在は後2年ありますので、もし必要ならア
メリカの歯科大学での治療を受けようかと思います。
第3大臼歯といえば親知らずのことですので、治療できるか、また治療対象としての価値
が存在するのかと言う疑問があります。そこをクリアしているようであれば、是非アメリカ
で治療してもらって下さい。
アメリカの治療費用はとんでもなく高いようですが、根管治療の技術も世界一のように
思いますので下手に日本で治すよりは良いでしょう。
回答:
言葉と他国で医療を受けることについては皆さん大きな障害をお持ちのようですね。
本日お見えになる患者さんはフランス在住の日本人ですが、里帰りの際日本での治療を希望
されています。また反対に昨日お見えになった日本在住のフランス人は、根管治療は不安だ
から夏休みにフランスで治療するとおっしゃっています。医療提供者サイドからしても言葉
の障害があって「根管治療なら私の医院でした方がいいのに」と言えません。急激に国際化
が進んでいますが、詳細なコミュニュケーションはまだまだ追いついていないようですね。
私の知る限り、平均的にはアメリカの根管治療が最高のレベルだと思っております。しか
し、それは他国が余りにもお粗末な結果であるのに対してということで、必ずしも良好な
結果をお約束するものではありません。もし不幸な結果になったとしても“日本で治療して
おけば…”という後悔は無用だということを心にとめておいて下さい。アメリカのスペシャ
リストを信頼して、治療を受けることが最善の結果をもたらすと思います。