“生涯自分の歯を保つ”ために最低不可欠な処置が毎月の歯石除去。

7番の交差咬合

日付、時間:2004年6月23日 12:23  氏名:  T・I   
所在都道府県:  兵庫  職 業:  主婦  年 齢: 26歳      性別:  female  

7番の交差咬合 質問:
 ご意見をおききしたいと思います。
神戸に引っ越してきまして、近所の歯医者に歯石をとりにいったところ、いろいろ検査を していただいて、全部の歯型をみたところ、右の上下の7番の歯が、上は外側に、下は舌の 方に曲がっていて、噛み合わさってないといわれました。私も見て、確認できました。下 の歯は自分で鏡を見て曲がっているのはわかっていたのですが、上はぜんぜんわからず、 噛み合わさってないのは初めて発見しました。
 以前は歯並びはすべて整っていたので、たぶん親知らずのせいです。現在は4本の親知ら ずはすべて抜いています(少し腫れたり、歯並びの影響など考え自分から抜いてもらいま した)。歯医者さんに、矯正ができるといわれました。費用は5万円くらいと聞きました。 強く勧められたわけではないですが、このままでのデメリットは歯垢、歯石がつきやすく、 虫歯などトラブルになりやすいことだそうです。すでに7番上下とも銀をつめてます。 歯を大切にしたい気持ちでいっぱいなのですが、矯正のデメリットもあるんじゃないのか な・・・?と思ってしまいます。今まで違和感がなかったので、必要ない気もします。先 生はどのようにお考えでしょうか・・・?

感想:
 お忙しいところ、こんな個人的な質問していいのかと・・・。でもすがってしまいます。 よろしくお願いいたします。

回答
 開業当初の20年ほど前には私も矯正を行なっておりましたが現在は行なっておりません。 矯正を行なった方が綺麗になるだろうなぁと思うケースもたまにはありますが、成人矯正 のほとんどについては否定的です。
 私の価値観というか治療方針の全てが“生涯自分の歯を保つ”という目標に集約されて います。その観点から考えると、成人矯正はメリットとデメリットが拮抗しており積極的 な治療をお勧めできるものではありません。“生涯自分の歯を保つ”ために最低不可欠な 処置が毎月の歯石除去であって、それ以外の処置や手法は援助手段に過ぎないという結論 です。7番の交差咬合の矯正料が5万円というのは良心的な金額だと思います。だけど、 私だったら行ないませんね。


返信:2004年6月24日 10:08
 さっそくお返事いただき、ありがとうございます。仕事ができ、忙しく働いている人ほ ど早いものなのですね。先生のお言葉で納得できました。歯石がつきやすいことを頭にい れつつ、メンテナンスをがんばりたいと思います。神戸に住んでいるので、なにかあった ら先生に診ていただきたいです!

もう一つ質問があります。
以前、東京で通っていた歯医者は歯石を取るときに、歯茎の中の歯石は麻酔をしてとって くれました。現在の歯医者は、表面を機会で取り、次の回に歯茎の中を手で取ってくれま したが、麻酔はしませんでした。2回ほど”イタッ”というときがありましたが、麻酔は 必ずしもしなくてもきちんと取っていただけるものなのでしょうか?
歯石はあまりついてないし、つきやすいわけではないので3ヶ月後にまた、クリーニング &検診にきて下さいといわれました。

回答:
 麻酔なしで全体の歯石除去を行なったのち、部分・部分に分けて麻酔をしながら深い歯石 をとるのが基本です。歯槽膿漏がそれほど進行していない若い年代では、麻酔を使った深い 歯石除去をパスすることもあります。35歳以上であれば手抜きになってしまうかもしれませ んが、20歳代だとどちらともいえません。