日付、時間:2004年6月23日 15:38
氏名: kt
所在都道府県: 東京
職 業: 会社員
年 齢: 40歳
性別: female
質問:
口の中がドロっとして気持ち悪いのです。マーガリン系の少し甘ったるいような油っこ
さの唾が、ここ1週間つづいています。のど仏の両隣が少し赤くなっているようですが、
普段から口の奥の方を覗くことがないのでそれが炎症をおこしている赤さなのか普通の赤
さなのかは分かりませんがはっきりと他の部分とは色が違います。痛くもかゆくも無いで
すが、気になります。
歯とは関係無いかも知れませんが、「唾」を検索していてこちらのホームページで
「だし味の唾」というのを見かけて思い切って尋ねてみようと思い
ました。どうすれば良いのか教えてください。お忙しいとは思いますが宜しくお願い申し
上げます。
さしずめ「マーガリン系の唾」ということですか。味によって診断できたら面白いとは
思いますが、それはちょっと無理。“のど仏の両隣が少し赤くなっているよう”というの
がキーポイントのようにも思いますが、それだけでは思い当たる疾患がありません。
唾液性状に違和感を感じた場合、最も疑わしいのは歯石です。無論歯石そのものが臭う
わけではなく、歯石沈着により引き起こされる歯肉炎症の結果、ウミが唾液に混じって、
粘っこくなったり相応の味を感じるようになります。唾液腺に唾石が存在する場合も結局は
そこから排泄されるウミが原因ということになります。また口腔粘膜に発症する様々な粘膜
疾患による分泌液も唾液の性状や味に影響を及ぼすものと思われます。
粘膜疾患として一番に思い当たるのはカンジダ症ですが、治療方針としては唾石の存在を
意識しつつまずは徹底した歯石除去を行なうべきでしょう。その経過と結果を見ながら、
カンジダ菌に感受性のある薬剤の併用という手順になります。勿論、一見して分かる
粘膜疾患が確認できた場合にはそちらの治療を優先させます。