日付、時間:2004年6月29日 3:57
氏名: MA
所在都道府県: 東京
職 業: 主婦
年 齢: 31歳
性別: female
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数年後、歯冠崩壊により7番抜歯 |
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7番抜歯後約10年。 むし歯の進行傾向が強い上に管理不十分で決して症例としては適切では ありませんが、記憶に残った症例です(他にも良い症例があるはずですが…)。 |
是非教えていただきたいのですが、7番は無理でも親知らずはどうにか利用することは出来
ないのでしょうか?
こういう状態になってしまうと、親知らずを残して7番だけを抜くことは出来ないのでしょう
か?
もし親知らずを残せるのであれば、また今度は6番が同じようにだめになったりしてしまうの
ですか?
それと本当に再殖することは出来ないのでしょうか?
親知らずは完全に横を向いて生えており、7番にあたって歯の一部が顔を出して親知らずと7
番の間に2ミリ〜3ミリ程度の隙間があります。
宜しくお願いいたします。
感想:
ホームページの色々なことがとても勉強になります。私は、もともと歯並びも悪く、ほとんど
のは歯が治療済みの状態で、またそこが虫歯になったりしています。先生のホームページで初め
て歯石除去がいかに大切であるか知りました。本当にありがとうございます。
親知らずを割って抜いても、丁寧に抜髄して再植すれば使える可能性はあります。
しかし、再植となるとどうしても平均寿命5年というのがネックになってしまいます。
それと、(確か今でも)保険適応外のはずですから10万円ほどの費用が必要になります。
労力と費用に対する効果というかんてんから考えるとあまり推奨できる方法ではありません。
それよりは、水平埋伏歯であってもそのまま残しておけば、或る程度は斜めに起き上がって
将来は7番の代用として使える可能性にかけた方が得策のように思います。この選択は、将来
使い物になるかどうかが非常に不確定ですので、専門家として自信をもってお勧めするもの
ではなく“ダメもと”であることを患者さん自身が十分に理解しておく必要があります。
私の場合、この手の選択をした記憶が1件しかありません。その症例が数年経った現在役に
たっている事実があるので提案させていただいておりますが、結果は不確定であり、経験の
ない歯科医にとっては考えられない選択に写ってしまうでしょう。7番だけが抜けるかどうか
は技術論であり、もし不可能だと判断されるようだと他を当たってみれば解決されると思います。
回答:
ハイ、承知いたしました。