それよりもそんな治療が半年も長引くことの方が問題です。

半年以上根管治療

日付、時間:2004年6月29日 21:36  氏名:  Y.H   
所在都道府県:  東京  職 業:  主婦  年 齢: 34歳      性別:   female  

半年以上根管治療 質問:
 はじめまして。宜しくお願いいたします。
1月に下の第2大臼歯の神経を抜く治療をしましたが、まだ、噛むとひびくような症状 が少しあります。歯医者さんには「症状が引くまで銀でかぶせない方がいい」と言われ、 歯に詰め物(←多分、神経を殺す薬だと思うのですが)をして、白いゴムのようなもの で歯を覆い、3週間に一度の割合で通院しては、中の詰め物とゴムを替えて様子を見て います。
もう半年以上ずーっと、この状態で様子を見てきましたが、年齢が年齢なのでなるべく 早く妊娠に踏み切りたいのが正直な気持ちです。しかし歯の中に詰めているものを替え る際に使用される薬・歯の神経を殺す薬・白いゴムの影響などが心配で、妊娠に踏み切 れません。
現在のような状態の時は、妊娠を避けるべきなのでしょうか?
なにか対処方法などありますでしょうか?
長々とすいませんでした。お忙しい所恐縮ですが、ご回答宜しくお願い申し上げます。

回答
 まーずその程度の薬(殺す薬は使ってないはず)やゴムの影響は無視しても大丈夫でしょう。 それよりもそんな治療が半年も長引くことの方が問題です。的確な根管治療は1回か2回で 終わるものです。そのような的確な治療をしてくれる歯科医を探すのも大変なことのようですが、 ネットや噂で情報を収集して、そんな歯医者を探し当てて転院することが最も最善の解決策 だと思います。


返信:2004年6月30日 19:01
 (2004年6月29日の質問とご回答への返信です)
河田先生、迅速なアドバイスありがとうございました。親身に相談に乗っていらっしゃる先生 に改めて感謝いたします。お忙しいとは思いますがまた質問をしても宜しいでしょうか。

過去の日記を読み返したところ、今日までに8回治療を受けていますが、機械的清掃をしたの は2回(神経を取った日から10日後と4ヶ月後)のみでした。その他は樹脂のみを詰めている ときもあれば神経を殺す薬?(最近詰めているのは「長期間効くマイルドな薬」だとおっしゃ っています)を入れ、ゴムかプラスチックでふたをする処置でした。一度レントゲンを取っ たら炎症がおきていることが確認され、中の薬を減らしたこともありました。

    ご質問したいことですが
  1. 前回(3週間前)の治療の時、歯医者さんは「今は仮の薬が入っています。」と言って いました。今思えばもっと詳しく聞いておくべきだったと思うのですが、これは根管貼薬だ と考えられるでしょうか?
  2. > まーずその程度の薬(殺す薬は使ってないはず)やゴムの影響は無視しても大丈夫で しょう。
    もし神経を殺す薬が入っているとしたら、妊娠は避けるべきでしょうか?
    上記にも書きましたが「長期間効くマイルドな薬」というのが、気になります(私は"神経 を殺す薬"と解釈して歯医者さんのお話を聞いておりましたので)。
  3. > それよりもそんな治療が半年も長引くことの方が問題です。
    半年は、やはり長いですよね。今の担当の先生はとても感じが良い方なので、お医者さんと 話すのが苦手な私としては救われる部分もあるのですが、いつ治るんだろう・・妊娠したい けどどうしよう・・と先の見えない状態が続いており辛いです。
    結果として、今妊娠に踏み切っても大丈夫でしょうか?本来ならば先生のおっしゃるように 転院するのがベストだとは思うのですが、とても難しそうです。ならば今の状態で、妊娠し ても問題(胎児への影響)が無いと考えられるのであれば、覚悟を決めたいと思っているの です。
    先生のご意見宜しくお願い申し上げます。

  感想:
 治療を始める前に先生のHPを知っていたら良かったのにとつくづく感じます。特に 根管治療について丁寧にわかりやすく図解・説明がされていて感激でした。これを理解 したうえで治療に臨んでいれば自分の歯の状態・治療の段階が理解できたのになと思い ます。信頼できる先生だけに日々お忙しいとは思いますが、お身体に気をつけて、これ からも頑張ってください。

回答:
 普通神経を殺す薬といえば亜ヒ酸の如き強力な薬を指します。 亜ヒ酸は抜髄時初期にのみ使用する薬で、今尚使っていたとしたら、とっくにアゴの骨ま で腐ってしまっています。それ以外の薬はたとえ表現として“神経を殺す薬”と言われた としても通常使う根管治療薬です。通常使う根管治療薬 といえども生体にとっては有害な薬ばかりですので治療に使用すること自体に大きな疑問を もっております。しかし、これら薬剤の使用を(おそらく)世界中で認められている以上、 重大な副作用は報告されていないのでしょう。
 その程度だから妊娠しても問題はないとは思いますが、実際に使われている薬が何である かを知らない、しかも薬の使用自体に反対である私に問い詰められても「絶対大丈夫」とい う保証を与えるわけにはいきません。私にできる助言は、見通しの無い治療から一刻も早く 抜け出すための転院しかないのです。