来院を重ねる毎に歯牙保存の立場から重大な効果が得られるという事実です。

フッ素について

日付、時間:2004年7月6日 9:23  氏名:  はる   
所在都道府県:  東京  職 業:  学生  年 齢: 20歳      性別:   female  

フッ素について 質問:
 こんにちは、早速質問なのですが、フッ素についてです。歯科に行くと半年に1回ぐらい で定期的に塗ったほうがいいですよ、と言われました。また、歯磨き剤もフッ素入りを選ん で毎日使うようにすすめられました。
そこで、疑問になったのですが、病院ではなぜ毎回塗布できないのでしょうか?
行くたびにやってもらえたらいいのでは?
回数が多ければ多いほど歯に良いのではないのでしょうか?

回答
 基本的にフッ素塗布自体は、保険では認められていませんしそれほど目に見える効果が得ら れないというふうに私は解釈しております。日々の飲料水であったり、毎日の歯磨きであれば 相応の期待ができるけれども、たまに塗ってもそのこと自体には大きな期待はできません。ある 意味、客寄せパンダ的存在だと考えておりますし、患者さんにもそのように説明しております。

 来院してもらう限り、何か“売り”が必要です。ただここで重要なことは、来院を重ねる毎 に歯牙保存の立場から重大な効果が得られるという事実です。その本質は、細かなむし歯の発見 であったり、歯石除去による歯槽膿漏とむし歯の抑制効果だと確信しております。これは私の 経験にも続く確信ですが、歯医者なら誰しも頻繁に来院さえしてくれれば絶大な抑制効果がある ことを経験的に知っています。それを如何なる形で患者さんにアピールできるかを模索している のが現状ではないでしょうか。そのアピールの一つが患者さんにも受け入れられやすい“フッ素 の塗布”という具体的な医療行為だと思います。
 その効果と真偽のほどはともかく、来院頻度が増えれば増えるほど歯の健康が保たれていくこ とだけは事実です。“半年に1回ぐらい”という控えめな提案という形に現れたのだと思います。 それをさらに突き詰めたら“毎月の歯石除去”というような私の提案に行きつくのではないでし ょうか。頻度が増えれば増えるほど歯医者が儲かることも事実ですが、患者さんの健康が保たれ ることの方が我々の喜びであると善意に解釈してください。