日付、時間:2004年7月7日 21:58
氏名: きら
所在都道府県: 西ヨーロッパ
職 業: 会社員
年 齢: 30歳
性別: female
質問:
初めて書き込みします。よろしくお願いいたします。
3週間ほど前から上の左第一大臼歯に痛みがあります。この歯は、歯の半分以上が既に削られ
ていて大きなクラウンが入っています。痛みに耐え切れず、こちらの歯医者に行ったところ、
レントゲンを数枚撮られましたが、はっきりしたことは分からず終いで、多分詰め物の中で
炎症をおこしているのだろうと、抗生物質と痛み止めを処方されました。その時、痛みが続
くようであればRoot Therapy(根管治療)を行う必要があること、この国ではその治療は保
険対象外なのでかなり高額な料金が請求されることを医師から説明されました。
一週目に処方された薬はペニシリンで、2週目にはサイナスにも炎症があるかもしれないと違
った抗生物質を処方されました。薬は2日前にすべて飲み終え、当初は痛みもなく治まってく
れたものと思っていたのですが、昨晩痛さのあまり飛び起きてしまいました。痛みは歯自体よ
りも、頬骨の内側辺りが一番強く、ひどい時はこめかみの辺りまで激痛が走ります。
こちらで根管治療の説明を受けたとき、歯の詰め物は大きすぎるため取らずに、詰め物を被
せたまま穴を開けて治療を行うと言われて、ちょっと不安を覚えましたがそう言うものなので
しょうか?
次に日本に戻るのは10ヵ月後なのですが、痛みを我慢して治療を行わなかった場合、歯に影響が
ありますか?
また、治療を遅らせることが出来ないでしょうか?
良い痛み止め等ありましたら、教えてください。都合のよい事を言っているのは分かっている
のですが、残念ながらこちらの国の医療自体をあまり信用出来ない状態なので、出来れば日本
まで我慢出来たらと考えてしまいます。でも、痛み止めもそろそろ効かなくなってきているので
やはり治療をしなくてはいけないかもしれません。
お忙しいとは思いますが、お返事のほうよろしくお願いいたします。
感想:
英語で説明されたことが、日本語で丁寧に述べられており、ホッとしながら読みました。
根管治療自体信頼のできる治療ではありません。アメリカ・カナダ・それにフランス?あたり
が信頼度が高い方で、このホームページでもお分かりの通り日本だって治癒率50%程度ですので
とても信頼できる状況とはいえません。おそらく何処の国にでも達人はいらっしゃると思います
が、言葉の不自由な国だと特に至難の業かもしれません。
症状から判断して根本的な治療は根管治療以外ないものと思われます。治療の成否は時期の
問題ではなく治療技術に大きく左右されます。従って我慢できる範囲であれば、先延ばしは治
療の妨げにはなりませんが果たして状況が許してくれるでしょうか。
先延ばしする最も有効な手段は、今処方されている抗生物質内服です。歯茎がブヨブヨに
腫れた状態になれば、切開して排膿すれば一時しのぎにはなります。それでも我慢できない
状況ということであれば、現地の治療を受ける以外に選択はないでしょう。何処の国で、どの
程度の技術か分かりませんが、案外日本よりも適切な治療が行なわれるかも知れませんよ。
イギリスだったら多分日本より平均上位だろうと思います。