日付、時間:2004年7月21日 12:44
氏名: JM
所在都道府県: 東京
職 業: その他
年 齢: 29歳
性別: female
質問:
いつも先生のホームページを興味深く拝見させて頂いています。こんなに熱心で素
晴らしい歯科医がいらっしゃるのだなあと感激、関心しながら、いつも2、3時間夢中
で画面に見入っています。今回、差し歯にするための抜髄についてご質問させて頂た
きたいのですが、どうぞ宜しくお願い致します。
私は幼い頃から虫歯だらけで、歯科医院で歯を削られる度にあなたの歯はまるでお
豆腐のように柔らかくてもろい歯だとよく言われました。永久歯になってからは歯
科医院とはしばらく縁が無かったのですが、二十歳を過ぎた頃から、徐々に虫歯が増
え始め、痛みで歯科医院に駆け込んだ時には、既に抜髄か抜歯と言う状況でした。
抜髄の度に、歯科医に私の歯根は副根管で思いもよらないところに根管があってさら
に狭窄しているので本当に歯科医泣かせの歯根だと言われ、いつも一般的な2,3回の
治療期間では終わらず、治療中にリーマーが折れるか、穿孔又は歯根に亀裂が入っ
て、歯根膜炎?上顎道炎、??神経痛などありとあらゆる病名を付けられ、痛みがひ
かず、私の所では治せないからと次から次へとたらい回しにされて、紹介された大学
病院では、まだ学生さんのような方に治療された後、半年ほど掛かった挙句、最終的
に歯根端切除または抜歯と言う経緯をたどって来ました。
実際に痛みがあるのにわかってもらえず、心療内科に行ったほうが良いと薦められ
たり、本当に歯科医が大嫌いで、一時本当にノイローゼ状態になったこともありまし
た。全て、虫歯になるまで放っておいた自分のメンテナンスのいたらなさの責任だと
深く認識しておりますが、先生のような方に巡りあっていたら、もう少し私の歯も助
かる道があったのではないかと今は思わずにはいられません。今、アメリカ人の男性
と婚約中で来年には海外に移住する予定です。何の因果か、歯が美しいことが当然で
ある文化を持つ国の人と知り合ってしまった為に、また歯科医の門を叩くことになっ
てしまいました。あちらでは、やはりみなさん歯がとてもきれいですから、彼から、
できれば結婚前に歯をきれいにしたらと勧められ、以前から前の歯並びが悪かったの
と、色がグレー掛かっていたのが非常にコンプレックスで思い切り笑うこともできな
かったので、抜髄に対する抵抗感はかなりありましたが一大決心でさし歯にする治療
を6月から初めました。
彼の知人に歯科医をしている方がいらして、以前からちょっとしたクリーニングや
虫歯の治療でお世話になっていたので良心的な価格で上下左右(というのでしょうか
?)1〜3番まで計12本オールセラミックの差し歯にすることになりました。当初、先
生は虫歯ならともかく審美目的で健康な歯を抜髄することはしたくないし、私の歯は
既に左上7番、4番(歯根端切除)、右上8番、右下4番が抜歯して歯が無くブリッ
ジの状態なので、これで前歯をいじったら体はボロボロになるし将来大変なことにな
るよと差し歯にすることをずっと反対されていました。
抜髄し差し歯にするリスクは充分承知していました。ですから、彼がアメリカ人で
なければきっと差し歯にすることは無かったでしょう。でも、例え健康な歯を失って
もどうしても彼の為にきれいになりたくて、彼がよくても、私の歯のことで、海外に
移ってから彼に恥をかかせたくないという気持ちが強くありましたので先生に無理に
お願いしました。女心です・・・・。先生も最後には私の根気に負けて前歯だし技術
的には簡単な治療だからと承諾してくれました。
6月18日に下の左右1、2番計4本を一気に抜髄しました。麻酔がなかなか効かず、
先生は何度も追加の麻酔を打っていました。歯の裏側に小さな穴を開けて、グリグリ
神経を掻き出していました。全くレントゲンはとらなかったのですが、とりあえず中
をきれいにしたので薬(不明)を詰めておくから2、3日後に来てと言われましたが、
2日後に歯に心臓があるかのようにグァングァン痛みが響いたので先生の所に行き、
今度はペリオドンを入れて置くよと言われました。その夜、さらに痛みが増し夜緊急
で駆け込みました。転げまわるぐらいの痛みでした。
一気に根管を拡大しようと言われ、歯髄に直接麻酔を打たれました。私は鼓膜を耳
掻きで破ったことがあるのですが、自分の人生で今までそれが一番痛い痛みだと思っ
ていましたが、その痛みはそれをはるかに上回っていました。もともとかなり痛みに
弱いほうなのですが、あの時はいっそ殺してくれと思いました。麻酔のなかなか効か
ぬまま、ゴリゴリとリーマーで神経を掻き出され、FGを入れておくからロキソニンを
飲んで様子をみようと言われました。
その時に、1番も2番もめずらいし2根管らしいが、メインの根の1本は完全に開い
ているし、残りも薬で神経は死んでしまうので、たとえ汚物を全部取りきらなく
ても、きちんと根充してしまえば問題ないようなことを言われました。
私は以前から、先生のホームページを拝見するのが趣味でしたから、抜髄は薬の処理
に頼らず機械的な神経の完全除去が最も大切だと言うことを知っていましたので、また
治療は2、3回で終わるものだと思っていたので不安で一杯でした。以前に抜髄治療で
はかなり苦労しましたが、前歯は1根管だし、まして病巣があるわけでもないのでそん
なにリスクは無い旨を聞いていたので、痛みがなかなかひかないことに不安は募る一方
でした。挙句の果てには、僕は1番、2番が2根管という患者さんを治療したことがな
いので申し訳ないがはっきり治るとは言えないと言われました。
先生は、当初、6月に始めて9月末までには終わるでしょうと言っていましたが、先
生は首をかしげるばかりでこの分だと長く掛かりそうだと言われました。私は不安にな
り、正直に先生に、私には期限があるし、この痛みの原因のセカンドオピニオンを聞き
たいと、他の歯科医院に転院したい旨を告げました。先生は私の経済的な事情も知って
いて、先生の所でしかセラミックの歯をいれられないことをわかって下さっていたので
他の歯科医院で根管治療(便宜抜髄)をできるように、依頼状を書いてくれました。
先生は、私が以前他の歯科医院で根管治療で、てこずっていたことを知っていたので、
それもあって抜髄に反対していたのでしょうか・・・。
案の条、一般的に簡単だと言われる前歯の治療にてこずって、自分の技量の無さに恥
ずかしいばかりで本当に申し訳ないと誤られました。僕は治せないけど、根管治療が終
わってまた戻ってきたら一番良い歯を入れてあげるから許して下さいと言われました。
私も無理にお願いした手前申し訳ない気持ちと、やっぱり私は抜髄できない体質なの
かとがっかりした気持ち,反省、後悔、また私の歯が本当に悪いのか、それとも先生の技
術がないだけなのかと、とても複雑な気持ちになりました。6月30日に埼玉の歯科医
院に転院して、そちらで四本ともほとんど歯を削られて、歯茎からちょこっと顔をだす、
まるで魚の歯のようなギザギザな歯になりました。すごくショックでした。1、2番4本
とも2根管だと言われ、改めて抜髄されました。4本連結の仮歯を作られ、週に2回ペ
ースで通いやっと1番は2本とも痛みが引き、先日根充できました。しかし、2番は痛み
がひいたり、戻ったりの繰り返しで、なかなか根充まで行きません。いまだにロキソニン
を飲んでいます。前々回は、リーマーを入れても中は全く痛まなかったのに、前回は少し
リーマーを入れただけで、チクッとかなり痛みました。私の歯の中で何が起きているので
しょうか?
一度、痛みが消えたのに、一週間薬を入れて、次回ふたを開けていじってみたらまた痛
いというような、痛みが消えたり現れたりを繰り返すことがあるのでしょうか?
先生曰く、神経は完全に無く中の清掃も終わっているけれど、寝てる間に、ストレ
スで歯を食いしばって、2番にかなり負担がかかっているので歯根膜炎になっている
ので痛みがひかないといわれました。だったら、寝てる間に噛み合わないように仮歯を
調整してくれればいいのにと思うのですが、治療に行ってもただ中の薬を換えるだけで、
仮歯は治さず一向に症状が改善されません。様子を見ましょうの一点張りです。
話したり、食べたりすると、唇があたっただけで仮歯が引きつれるというか、まるで
足のサイズが24センチなのに22センチの靴をはかされているような圧迫感がありま
す。ですから治療中、仮歯を外すととても楽です。でも中を掃除して、薬を換え、また
セメントで仮歯を付けるときつくて2番が圧迫されてとても不快です。私は仮歯のせい
で、症状が回復しないのではないかと思っています。先生にそれを言っても、仮歯のせ
いじゃなく私の神経の炎症の問題と言われました。
それは合わない仮歯によって起きている炎症ではないのでしょうか?
根管の完全な清掃ができていれば、仮歯が多少合わなくても症状はひくものなのでしょ
うか?
また咬合せによる衝撃で神経が無くても痛みが治まらないと言う事があるのでしょうか
?
1番の痛みが治まり根充まで行った経緯があるので、このまま様子を見たほうがよいの
でしょうか?
それとも、仮歯を作り治してもらえる歯科医院にまた転院したほうがよいのでしょう
か?
先生は自信満々で、こんな仮歯を作れるのは私位だとかなりプライドを持っておられ
るのでこれ以上、作り治してもらうようお願いすることは不可能だと思います。ただ一
番心配なのは、私の下左右2番の歯は、2根管で右が分岐の2根管で、左が合流の2根
管だから、こんな難しい根充は誰にもできないようなことをおっしゃっていました。
ですから、転院してはたして、後の先生がそんな複雑な治療を引き継いで下さるのかど
うか、不安でいっぱいです。
通常、一気に四本の抜髄はありえるのでしょうか?
やはり負担が大きすぎたのでしょうか?
もう誰を信じてよいかわかりません。でも、勝手とは分かっていても私はどうしても綺
麗な歯が欲しいのです。価値観の違いかもしれませんが綺麗な歯になれば、今までの歯に
関する辛い思い出も、きっと自分の中できちんと整理できると思うのです。治る見込みさ
えあれば、痛みがどうしてあるのか、適切な説明を受けられれば少しは精神的に安心し、
今の状況に耐えられることができると思うのですが、先生のホームページを拝見する度に、
今なされている治療が適切なのか不安で一杯になります。長々と私事を書きたてて申し訳
ありません。一時の感情ではなく、私の歯に対するバックグラウンドも先生に知って頂き
たかったので、つい色々と書いてしまいました。期限が限られている分、精神的に焦りも
あり、かなりナーバスになっております。いっそのこと痛みがとれるのなら、抜いて欲し
いと思う気持ちもあり、今自暴自棄気味になっています。先生でしたら冷静な判断をして
下さると思い、思い切って質問させて頂きました。支離滅裂な文章ですが、ご理解して頂
ければ幸いです。お忙しいとは思いますが、どうか良いアドバイスを宜しくお願い致しま
す。
感想:
先生は普段の治療に加え、あんなに詳しいホームページを作られたり、質問に答えられた
り、スーパーマンみたいですね。先生のような熱心な歯科医が増えることを願うばかりです。
“残りも薬で神経は死んでしまうので、たとえ汚物を全部取りきらなくても、きちんと
根充してしまえば問題ない”はちょっとヒドイというか、炎症発生の本質を間違って理解
しています。その考え方の下では当然の結果だったし、例えその場でトラブルがなかった
としたら、あとで根尖病巣に悩まされたことでしょう。
2根管の前歯を治療するためには、歯根カットしてでも確実に根管を清掃しなくては
ならないでしょう。特に痛みのある2番に対しては、説明通り非常に治療困難な歯根形態
であることが想定されますので当面の審美性確保を捨ててでも根管治療し易い環境確保を
優先すべきでしょう。ギザギザな歯というのがどの程度削った結果であるか想像できませ
んが、未だに痛みの取れない2番については、より確実な根管清掃・拡大のできる形態に
修正してでも根管拡大によって活路を見出すべきです。やる気になったら一日で1本は
できるはずです。貼薬が如何に無駄な治療であるかをもっと認識して欲しいと願います。
痛みの原因はあくまでも根管内の清掃不良で、仮歯やストレスは全く無視すべきです。
従って、仮歯を作ってもらうための転院というのは考えられません。それよりも、根管
拡大を確実にしてくれるよう注文を出された方が近道なように思います。通常の下顎前歯
であれば一気に4本抜髄も半ば常識かもしれませんが、事前に2根管であることを診査し
て分かっていれば無謀な処置であったと思われます。あつかましい私でも1本づつ抜髄
していきます。もっとも、その前に抜髄することを断っただろうと思います。
今さらそんなことを言っても始まりません。とにかく2根管をきっちり根管治療する
ことに専念しなくてはならないでしょう。根管治療のポイントはタダ一つ、完璧な根管
内の(リーマやファイルによる)機械的清掃。それと完璧な根管充填です。
以前にもお話しましたように5月の下旬に12本オールセラミックの差し歯にする予定で、
下顎前歯1、2番を4本一度に抜髄したところ、4本とも2根管と言う事で、根管治療に行き
詰っているようです。最初、都内の歯科医院で抜髄されましたが、私のように1、2番が2根
管と言う患者を、その歯科医(34歳)は経験したことがないらしく、1番も2番もめずらい
し2根管らしいが、メインの根の1本は完全に開いているし、残りも薬で神経は死んでしま
うので、たとえ汚物を全部取りきらなくても、きちんと根充してしまえば問題ないようなこ
とを言われました。
私は正直怖くなったので、抜髄に関しては定評のある??埼玉の歯科医院に転院し(以前、
他の歯を2本抜髄して頂いた経験あり、ですから私はその先生を信頼していました)改めて
4本とも抜髄されました。4本連結の仮歯を作られ、週に2回ペースで通いやっと1番は2本
とも痛みが引き、先日根充できました。その歯は今のところ問題ありません。しかし、2番
は一度痛みがひいていたのですが、また痛みだしたので先生に訴えたところ、神経は完全に
無く中の清掃も終わっているけれど、寝てる間にストレスで歯を食いしばって、2番にかな
り負担がかかっているので歯根膜炎になっている、また近頃の暑さや疲れが原因で痛みがひ
かないといわれました。また仮歯の刺激による一過性の痛みだからと言われ仮歯を少し削っ
て調整するだけで、3週間近く中を見てもらえませんでした。先生はよく、顎位が毎日変動
しているので、かみ合わせも変わる「痛みは引いたり戻ったりするイタチごっこみたいなも
のだ」と言っていました。なので仮歯を調整しつつ様子を見ようと言われました。
昨日、本当に痛みに耐えられなくて、その歯科医院にもう一度清掃をお願いしに行きました。
できれば、来週先生にお会いする日まで待ちたかったのですが、痛み止めを飲みたくてもロ
キソニンの飲みすぎで胃が荒れてもう限界でした。先生は迷惑そうな顔で、シブシブ私の左
右2番を開けました。すると、左はきれいだが、右は出血していると言われ、先生は一瞬あ
せったように見えました。そして、レントゲンを撮ったところ、深刻な顔でレントゲンを見
ていましたが、その後「歯茎に影がある、こりゃあバクテリアにやられちゃったなあ、ちょ
っと間を開けすぎたなあ。何か伸びすぎちゃったなあ(意味不明)、でも根は多分お陀仏に
なってないから、まあ大丈夫だろう、虫歯で感染しちゃった根っ子を治療してると思ってく
れ」とまるで他人ごとのように言われました。私は全身の力が抜けました。
毎回、毎回、今度は治る今度は治ると信じ、患者は歯科医を頼りに治療に通っているのです。
仮歯のせい、ストレスのせいと力説されれば、何も知らない患者はそれを信じるしかないので
す。健康な歯を差し歯にすること事態、間違っており大変リスクがあることは十重認識してい
ます。ですが、患者の痛みを訴える声に耳を傾けもせず、何もしなかった結果、根管がばい菌
に感染してしまうなんて、そんないい加減なことが許されるのでしょうか?
3週間前、最後の拡大をすると言って2番を治療されていた時、左は完全に分岐でとりあえず
問題は無いが、右側の2番の根管はひょうたん型で分岐している、垣根が見えるな、これを取
っちゃえと言われ、垣根(こりこり(カリカリ)するようなものを、何かでひっかけてかなり
時間を掛けて取っていました。リーマーやファイルではなく違う器具を使っていたように思い
ます。いつもの神経を掃除されている感覚ではなく、明らかに硬いものを何かで引っ掛けて取
っていた感じです。
◎先生は一体何を取ったのでしょうか?
先生はそれを取ったあと、あれ分岐かと思ったら、合流かな、あれまてよ、今のは垣根じゃな
かったかなあなど、意味不明なことを言っていました。でも、研修医(いつも先生の周りに学
生さんみたいな人が付いている)の手前、焦りを慌てて隠しているようでした。「次は根充だ
な」と言っていましたが、痛みが引かなかったので、3週間の間、先生に治療のたびに毎回訴
えていましたが、中はもう完璧だからと蓋は開けないと言われ、仮歯の調整、ストレス、暑さ、
疲れのせい・・・・・・などの違う方向に行ってしまっていた訳です。
そして昨日やっとふたを開けて中を見てもらったら、その何かを取られたほうの、右の2番が
出血していたわけです。昨日、40?まで更に拡大され(左は傷みなし、右は中がかなり出血し
ていたようで鈍い痛みがありました、ファイルをガーゼで何度も拭いていました)、貼薬した
から(FCだと思います)、バクテリアは根絶するだろうと言っていました。今週の金曜日に
もう一度様子を見て、来週の月曜には根充だと言っていました。もちろんもう二度と埼玉のそ
の歯科医院に行く気はありません。今日は、左の痛みはさほど感じませんが、右(出血してい
たほう)はかなり痛みます。キューンと気が遠くなるような痛みです。今まで歯茎まで異常が
あることはなかったのですが、右の歯茎が少し赤黒く押すと痛みがあります。
◎きのうかなり中をいじったので炎症を起こしているのでしょうか?
左右2本とも感染していると言われたのですが、特に可能止め痛み止めは出されませんでした。
◎貼薬と言っても、FCのついた綿栓でふいた後、違う空綿栓をつめただけだと言っていまし
た。それだけで感染は治るのでしょうか?
今、氷で冷やしています。外出したりして体が温まると痛みが強まります。
◎この右側の出血は、どうして起こり、どこからの出血なのでしょうか?
右の2根管の綿栓が2本とも鮮血で真っ赤に染まっていました。先生は抜髄においてバクテリ
アの感染や出血は良くあることだと言っていました。
◎感染根管の抜髄ではなく、私のように健康な歯の抜髄でこのように感染が起きたり、出血な
どで痛みがひかないというような先が見えない治療になってしまうことがあるのでしょうか??
◎やはり2根管の前歯の抜髄は難しいのでしょうか?
◎レントゲンで前もって2根管は確認できるのでしょうか?
まずは河田先生に、この2本の痛みを是非とも取って頂きたいです。
こんなに苦労しながら、それでも私の最終的な目標は、やはりどうしても綺麗な歯になりたい
ということなのです。人は、どうして健康な体をわざわざいじるのかと思うかもしれませんが、
私にしてみれば、コンプレックスを解消する為に美容整形(一重や豊胸の手術)をするのとな
んら変わりがないのです。歯をいじることは機能も低下しますし美容整形よりも将来的には健
康にもかなりのリスクがあることはわかっています。今や、きっかけを作った張本人のアメリ
カ人の私の彼も、私が二ヶ月以上痛みで憔悴しきって、ほとんどノイローゼ状態になっている
のを見て、もう見ていられないので4本だけで治療を辞めなさいと言う始末です。痛みも辛い
ですが、精神的なダメージが非常に大きいです。先の見えない治療で、イライラしたり落ち込
んだり身も心も疲れ果ててしまっています。これは経験した人にしかわからないと思います。
歯の痛みがあると何も集中できません。
昨日、治療の帰りに全てを終わりにしたくてふっと地下鉄に飛び込みたくなってしまいました。
でもここで治療を辞めたら、私は一生後悔します。毎日鏡を見るたびに辛い思い出が蘇りいつ
までも過去と決別できないでしょう。それぐらい決心は固いです。
価値観の違いかもしれませんが綺麗な歯になれば、今までの歯に関する辛い思い出も、きっと
自分の中できちんと整理できると思うのです。治る見込みさえあれば、痛みにも絶えられます
。姫路にだって通わせて頂きます。先生のホームページを拝見する度に、今までなされた治療
に対する不信感と私の歯の中の状態について不安で一杯になります。来週にそちらに伺わせて
頂きますが、
◎先生のホームページによりますと、抜髄も根管治療も大抵即日根充とありますが、もし運良
く私の歯が助かる状態であれば、今、出血があり炎症が起きている状態でもその日に根充と言
うこともありえるのでしょうか?
◎またもし河田先生が助かる見込みなしと判断された場合、どのような治療方針が考えられる
のでしょうか?
まずは、何よりもこの二本の痛みを止めて頂きたいのですが、やはり最終的には残りの歯も是
非先生に抜髄をして頂きたいと思っています。先生の歯科診療に対する、「理論、信念、情熱、
実績」をホームページで拝見するにつけ、先生以外の方にお願いすることはもう絶対に考えら
れません。例え姫路であっても、少しでも治して頂ける可能性があるのであれば、通わせて頂
きます。ただ・・・・・・・私には経済的な事情と期限があります(泣)
一度、直接みて頂かなければ、はっきりしたことをおっしゃることは不可能だということはわ
かっておりますが、大体で結構ですので大まかな治療方針だけでも教えて頂けないでしょうか?
私のような遠方から通うケースではどのような治療スケジュールが組まれるのでしょうか?
差し歯にする為に先生に抜髄して頂きたいのが、まず痛みのある下顎前歯左右2番、左右3
番、上顎前歯左1番、右2番、左右3番の計8本です(上顎前歯左2番、右1番は、8年ほど
前に虫歯で抜髄、即日根充、以来全く問題ありません、その時、感染根管の抜髄だったにも関
わらず痛みも問題も全く無かったので、今回の差し歯にする為に伴う問題の無い前歯の抜髄に
簡単に踏み切ったと言う経緯があります)。
◎下顎前歯4本のように2根管のような問題がなければ、一般的に前歯の抜髄は技術的にはさほ
ど難しくはないのでしょうか?
今まで、抜髄したその日の夜に激痛があり、その夜か翌朝一番で歯科医院に再来院というの
がパターンでした。ですから、治療したその日に東京に帰るというのがとても不安です。
できれば、何日か姫路に滞在し集中的に治療して頂ければ、期限と経済的な事情がある私にと
りましては本当に本当に助かるのですが・・・・・。8月4日も1泊の予定で伺います。
翌日、痛みが無ければ安心して東京に帰れます。
◎また先生にお時間があれば、翌日も引き続き治療をお願いしたいのですが、それは不可能で
しょうか?
来週の水曜日まで中7日あります。
◎その間、化膿止めの服用ですとか消毒だけでも今の歯科医院でしておいたほうがよいでしょ
うか?
右2番の歯茎が赤黒く押すと痛みがあります。不安で仕方がありません。早く先生にお会いし
たいです。今は河田先生だけが私の救いです。ホームページの中で、先生はゴッドハンドと呼
ばれていますね。その河田先生にみて頂いて、それでもお手上げと言うのであれば、その時は
私もきっぱり諦められるでしょう。お会いする前から、数々の勝手なお願いばかり、また支離
滅裂な質問攻めで本当に申し訳ありません。
回答:
可能性の話をすれば“何でもあり”です。下顎前歯の2根管は珍しいし治療は難しい、けれ
ども弯曲した上顎小臼歯はもっと難しいし、4根管の大臼歯だって難しい。私にとっても不可能
な治療もあるし、思惑の予後がえられないこともある。でもそれらの確率がけた違いに違うと
いう実績。その実績の違いは“炎症が何故起こるのか、どうすれば治るのか”という根本理論
の相違によってもたらされているということをこのホームページを通して随所に申し上げており
ます。
あなた(限らず誰でも)に対する治療の結果がどうなるかを予測することはできません。過去
の実績から推測して、今後も95%程度は満足のできる結果が得られるであろうことだけは予想
できます。“抜髄したその日の夜に激痛があり、その夜か翌朝一番で歯科医院に再来院という
パターン”は過去に一度もなかったので今後もないだろうとようには考えておりますが、可能性
がゼロと断言することはできません。何処まで治療するかは初診時にレントゲンを見て、また、
当面の治療を済ませた結果をみて決めれば良いと思います。それに従って今後の予定を決めな
くてはなりませんが、それも今の段階で決められるものではないと思っております。
問題の右2番は、穿孔している可能性が高い様に思います。2根管でなおかつ穿孔があると
するならば、一時的に炎症を抑えることができたとしても先々に大きな不安を残します。状況
によっては抜歯というケースも十分考えられますが、それも実際の状況を把握した上で対応
を考えたいと思います。抜歯になったら…現実的な対応はブリッジでしょうね。それまでの
対応としての消毒は全く無意味です。抗生物質の内服は炎症を抑えますが、胃にも負担を
かけます。一番良いのは何も薬を入れない、ふたをしない→開放状態 が一番理想的ですが、
仮歯の改造が必要になるので(考え方も違いますし)そこまで対処してくれるかどうか。
回答:
開放状態であるが故の感染はありませんが、現在の症状は当該部位の炎症です。化膿止
めをお持ちでしたら是非飲んでおいて下さい。
回答:
ケフラールで十分です。所詮相手は口腔内の雑菌です。私の医院でもケフラールの系統
を一応の予備に置いていますが、それよりもクラッシクな抗生物質を使っています。