一番問題なのが歯根が完成していない1番との関係です。

真ん中に過剰歯

日付、時間:2004年7月21日 13:56  氏名:   C・S   
所在都道府県:  東京  職 業:  主婦  年 齢: 40歳      性別:   female  

真ん中に過剰歯 質問:
 6歳(小1)の男子です。前歯が永久歯に生え変わり半年経ちましたが 隙間が5mmほ ど開いたままなので かかりつけの歯科でレントゲンを撮ってもらったところ 真ん中に 過剰歯があることがわかりました。
 すぐ紹介してもらった口腔外科でCTを撮ったところ 骨に埋まった過剰歯は 上向きで  根が2本の中切歯1に挟まるように存在しています。ちょっと抜くのは厄介だというニュア ンスの説明でした。除去手術は骨を削る必要から 全身麻酔で一週間の入院と聞き 驚いて います。

 小さな子に全身麻酔を使ってまで手術を行う メリットとデメリットを考えています。 中切歯1の根っこの未熟な部分よりは浅い位置なので 傷つけてしまう可能性は低いとい うことですが 太い神経や血管の通った位置でもあるので 心配です。傷つけるとどうな ってしまうのでしょう。 骨を削った穴は 自然に埋まるものなのでしょうか。 歯茎を切開したあと 感覚が麻痺したり引き攣れたりといった障害が残らないでしょうか。 不安だらけです。

回答
 同じような質問がありましたね。骨を削った穴は自然に埋まりま すし、感覚が麻痺したり引き攣れたりといった障害はまず残らないと思います。一番問題な のが歯根が完成していない1番との関係です。

 レントゲンやCTを見て「上手くいけば大丈夫かな」というのが第一印象です。つまり、 過剰歯と近接する左上?1番への影響です。何時抜歯しても1番を傷つける可能性は拭い きれません。しかし歯根の完成していない今と、歯根が完成してからとでは位置関係も 変ってリスクに大きな違いが生じます。まず第一に傷つけるか傷つけないか。第二に万 が一1番の神経を傷つけて神経が死んでしまった場合、根未完成の今であれば為す術も無く 抜歯になってしまいます。根が完成してからですと、死んでしまった歯髄を抜髄することで 延命を計ることも可能です。全身麻酔を否定する積りは全くございませんが、根が完成する 10歳以降であれば局所麻酔でも手術も可能になります。

 審美的なことを考えるならば、将来的に必ず抜歯はしなくてはならないでしょう。しかし、 今気が付いたから早や目に対処という決断は考え直す必要があるのではないでしょうか。


報告:2004年8月2日 21:33
 過剰歯について回答をいただきました C・Sです。とてもわかりやすい説明をありがと うございました。不安で押しつぶされそうな時に 即答いただいたこと とても嬉しかった です。

 友人の紹介信頼できる先生に出会い 本日手術していただきました。こちらでアドバイス いただいた内容も質問して 納得の上での手術でした。手術というより普段の治療のようで  わずか20分で完了しました。これで全身麻酔・入院は行き過ぎだと感じました。多少泣いた りしましたが 全麻で点滴すれば血管確保で泣かれることを考えると 同じ時間ですべてが すんでしまったことになります。よく言い聞かせましたし 先生もなだめ上手で 暴れるこ ともなかったそうです。
添付した写真は写りが悪いですが 過剰歯は2つに切断して摘出されたようです。また 歯茎 に沿って開けたようで 1番の間と1・2番の間2箇所、計3箇所縫ってあります。痛みはさほど でもないようです。 術後にボンタールシロップ4mlを与えただけで 術後7時間経ってい ますが とくに痛みは訴えておらずドンブリいっぱいのおかゆをきれいに平らげて TVを 見ております。(^^)明日また消毒に行き その後は経過を見て通院して行くこととなり ます。
悩み続けた一大事をクリアして ほっとしています。アドバイスをありがとうございました。 1番の根の様子など その後変わったことがありましたら またご報告します。 ありがとうございました。