日付、時間:2004年8月24日 23:52
氏名: Y・Y
所在都道府県: 大阪
職 業: 主婦
年 齢: 36歳
性別: female
質問:
右1番の歯ですが、16年程前に差し歯(メタルボンド)にしたところ、2年ほど前に
歯根のう胞が出来、口腔外科に行くように言われ、結局、少し歯根切除されてしまい
ました。最近になり、また同じくのう胞が出来、悩んでいたところ、先生のホームペ
ージに出会い、根管治療をしてほしい、と別の歯科医にお願いしたのですが、「しっ
かりした金属ポストが入っていて、1度、根切していて根も短いし、多分、セメントが
カチカチになってる可能性が高くて器具が入らないから、根尖病巣まで届かないと思
う。歯根歯折の可能性もあるから、痛みがないなら、やめておいたほうがいい、ほっ
ておいたらいい」と言われてしまいました。
毎日、自分でのう胞をつぶし、膿を出しているのですが、3日程ですぐ元どうりの
大きさ(5ミリ程)になってしまいます。どうしたらいいのか毎日とても、不安です。
今、お世話になってる先生は、歯を失うかもしれないリスクの事を考えて言ってくれ
ているのだとは思うのですが、そんなにリスクが高いのでしょうか?
河田先生はどう思われますか?もう、わらにもすがる思いで、できれば、先生に1度
診ていただこうとも考えております。
感想:
ほとんど隅から隅まで読ませていただきました。ほんとにすばらしいホームペー
ジだと思います。たくさんの人達が河田先生に救われているのですね。
確かに一度歯根端切除を行なった歯は根尖部の閉鎖が難しいと思います。また、とん
でもなく短く切断している場合もあって後始末は大変です。金属ポストさえ無事に除去
することができれば、カチカチになっている可能性はまずないので何とかなるでしょう。
歯根破折リスクは術前は多少大げさに言います。破折したからと言って責任を問われ
ても困るし、責任を問うくらいなら最初から止めときなさいと言いたい。それ以外に
解決方法がないのだから、そのことに付随するリスクは共有すべきだというのが私の
見解です。実際のところ、20年間で破折したのは2〜3例です。反対に破折リスクが
余りにも高すぎて治療不可能と診断した例も数例はあります。とにかくわずか500円の
除去料で新しいバーを何本か消耗させられた上、リスクと責任を押し付けられる現状
では誰でも逃げ腰になってしまいます。とにかく実際に診てみないと分かりませんが、
過去の経験上救済の可能性はあると思います。
回答:
仮歯のままの方が何かと融通がききますので、そのままの方がベターです。
定期的に検診には行かれていたようですが、|5
には神経に達するほどの虫歯がありました。また、54|
にも神経までは達していないと思われる虫歯が存在します。前歯にばかり気をとられている
間に新たな火種が忍び寄っています。今後は二度と神経を取るような事にならないよう、
毎月のメンテナンスを是非実践してください。
報告:
金属ポストの除去(最初のタイトル)先日(22日)は有難うございました。数人の歯科医
が敬遠した治療を歯折のプレッシャーを抱えてまで治療して頂き本当に感謝しております。
神経を使いリスクを背負わされる割に点数の低い処置だそうで申し訳ない気持ちでいっぱい
です。今後、出来るかぎり定期健診に通い、あちこちのネットワークで1人でも多くの人に
貴院の良さを伝える事で少しでも恩返しが出来ればと思っています。それから、自分の歯の
状態もとても丁寧に教えて頂いて今まで歯に関して無知だったゆえに悪くしている状態に気
付かせていただき、今後はこれ以上1本の虫歯も作らないようにする心構えです。
治療して頂いた所はおかげさまでその後の経過は良好で、腫れ、痛みとも皆無です。今、
現在ある虫歯すべて、出来る事ならそちらで治療して頂きたいのですが、遠方の上、子供を
休ませ、預け、夫に会社を休んでもらって、とハードルが高いもので・・・本当に近くの方
がうらやましい限りです。14日に予約を入れました。よろしくお願いします。